ル・ボナーの一日
裁断するハミを眺めて
2012年06月08日
裁断の作業のしやすさを最も意識した今回の模様替え。
早速工房中央に鎮座する裁断台使ってハミは裁断作業。
ハミの裁断は贅沢仕様。
シンメトリーを基本にした裁断は、中央から外に向かう。
取り都合を意識した端から裁断していく場合に比べて、
無駄が多くでてしまう裁断方法だ。
でも革の繊維の方向のバランスが左右均一で、
美しい表情になるし、使い込んだ時の変形を防ぐ。
朝7時15分からNHKのBSで朝ドラの「ゲゲゲの女房」の再放送をしていて、
私たちの府中での貧乏具合があまりにも共感出来て、
私たちの思い出と照合しながらかかさず見ている。
「心の貧乏人になるな」というのが我が家の家訓だったけれど、
心意外は貧乏で日々の食事代にも事欠く日々を長く過ごした。
あの頃に戻りたいとは絶対思わなけれど、
過去の日々はオブラートに包まれて、
懐かしい思い出の中にある。
あの頃ですらハミの裁断方法は今と同じで、
よく喧嘩した事を思い出す。
今は好きなように裁断すれば良い。
ハミは私とは比較にならない頑固な職人だ。
Le Bonheur (08:22) | コメント(0)
Leave a Comment