ル・ボナーの一日
迷犬チャーの今日この頃
2006年03月18日
昨夜はチャーの大嫌いなお風呂に入れました。
月に二度のこの行事はいつも繊細な注意を払って行います。彼は私たちの気配で今日はお風呂の日であることを察知するので、そのことについての会話は彼の前では絶対してはいけません。でないといつもはピョンピョン跳ねながらの帰途も、足取り重く、仕事場に戻ろうとするし、家の前まで来ると、ご主人さまであろうが誰であろうが、鬼のような顔になって暴れまくります。
獣医さんからもらう薬用シャンプーで二度洗い、そのシャンプーは無臭なので、最後に私たちが使っているシャンプーでもう一度洗います。チャーが綺麗になった代償に、彼の死にそうな悲鳴と彼のもがいた痕跡であるつめ傷を私はいただきます。
彼は冬場、家に居て一家団欒のとき、いつもコタツに頭を突っ込んで、お尻だけ出して寝ています。のぼせないのかと心配になるのですがそうしてます。きっと、野外で一夜を過ごすと凍死するでしょう。
夜、寝る時も彼は私のベットにもぐりこみ、私の右手を枕に高いびきで寝ています。寝相が悪く、熟睡のままベッドから落ちたこともありました。過保護に育てた私たちの責任だとあきらめています。
チャーは猫を見ると追いかけようとします。ある日垣根に隠れている猫を見つけ飛びかかろうとしたとき、猫はとっさに前足を目に見えないほどのスピードで振り下ろしました。チャーは静止して固まっています。そしてチャーの額が斜めに切れて血が流れ出しました。野良猫恐るべし。その日からチャーは猫を見ても見て見ぬふりで、避けて通ります。
彼の数少ない野生はその時を境に終わりを告げ、ペットになりました。
今日は一日中雨でした。昨夜チャーを洗った、あの努力はなんだったのか。
Le Bonheur (21:49) | コメント(0)
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