ル・ボナーの一日
帽子は必需品
2012年02月11日
私は禿げている。禿げてる私にとって帽子はファッションではなくて必需品だ。外出時には必ず帽子を被る。夏は直射日光を避ける為と汗止めの為に。髪の毛というワンクッションがない者にとって、夏の直射日光は凶器だ。そんな夏にはパナマ帽を愛用している。そして冬は防寒の為。冬は室内に居る仕事時もベレーを被り、外では主にボウラーハット。あの名探偵ポワロが被っているあのカタチ。この帽子は正装に似合う。でも私はカジュアルに被っている。その為に私らしい改良を加えて。
テープ部分を生地ではなくて革を巻いてみました。ソフトカーフとピッグシルキーを。この手が私には使える。カジュアルな素材のウールフェルトの方は中折れ帽風に中央をへこませてみました。これは西部劇を見ていてこんな風にボウラーを被っていたのを見て面白いと思ってそうしてみました。こんな風にボンジョルノ風に少しアレンジすると楽しい。
そんな冬用の帽子にドイツのMAYSERのファーフェルトの中折れ帽が加わった。この帽子は被り心地抜群。ソフトな質感でフィット感抜群。その上欧米製には少ない私好みのふちが小さなフォルム。これは主に被ってしまいそう。
必需品だからと言いながら、手と足の指の数では数えきれない増殖ぶり。そんな私も神戸に来るまではキャップとアウトドア系の帽子しか被らなかった。ハットは神戸に来てから。神戸の街を熟年紳士が渋く中折れやパナマを被っているのをよく目にする。それが格好良いのだ。東京に居た時はあまり意識する事はなかった。そんな神戸人の愛する大丸神戸店前のカミネ本店や神戸シャツもある三角地帯にある帽子屋さんの「神戸堂」が閉店すると聞いた。この帽子屋さんで私もボルサリーノブランドの帽子を3つ購入した。神戸らしさを感じながら帽子を購入出来る最後の牙城も閉じるのか。寂しさ感じるけれど高齢そうだったから仕方ない。最後は半額ほどで在庫処分すると聞いているので、久しぶりに買いに行く事にします。帽子も面白い。
Le Bonheur (22:59) | コメント(3)
Comments
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7日の押し付けがましい文章にも拘らずこのようにコメントしていただきありがとうございます。やはりご存知だったんですね。お店としても以前から計画されていたのでしょう。私があのお店をイメージするとき真っ先に浮かぶのはあの合わせ鏡です。あの前に立って初めて帽子を被る自分の姿を見た時、帽子とはどういうものかを教えてもらったような気がしました。
Re: ボンジョルノ より
これからも帽子を楽しみましょう。
高砂ビルヂングの高砂商会も面白いですよ。 -
はじめまして。神戸、帽子と検索していたらこちらに辿りつきました。
お話にあがっている(もう一年前になりますが)、神戸堂さんはリニューアルしてオープンしていましたよ。ぜひ機会があれば行かれてみてはいかがでしょう。お店の方は変わりましたが、先代の思いを受け継いで帽子を世に送り出していらっしゃる気持ちがひしひしと感じられ
何だか安心しました。
Re: ボンジョルノ より
知ってましたよ。
ただ帽子は現在過剰気味にあるので、
リニューアルオープンしてからは行ってないですね。
初めまして。(と言っても随分以前にこちらのブログを拝見した記憶があります。)
神戸堂のことが載っていたので、書き込みさせていただきます。
私も昨秋、半年振りに田舎から神戸に出た時、閉店のことを知らされました。やっとハンティングに慣れ、ソフトを被れるようになるかな、と思っていた矢先だったので、とても残念です。
Re: ボンジョルノ より
帽子は被り続けると似合ってくると錯覚出来ると思います。好きなカタチを被りましょう。でもシルクハットは被れないですね。