ル・ボナーの一日

二本のチェザレ・エミリアーノ

2011年09月20日




私にとって特別な万年筆は何本かあるけれど、このイタリア・トリノの独立系の万年筆「チェザレ・エミリアーノ」は特に大事な1本だ。年月重ねれば重ねるほど魅力を増してゆくシルバーと水牛角のコンビネーション。オリジナル性の高いフォルムを丁寧な仕事で化粧を加え、所有する喜びを私に与えてくれる。書いていてもイタリア万年筆には珍しい安心感も与えてくれる。吸入方式はコンバーターでペン先はシュミットではないかと思われるけれど、そういうハンディを引き算してもこの万年筆は魅力的だ。

ル・ボナーのお客様で台湾の万年筆愛好家のKさんに、この万年筆とヘミングウェイを交換しないかと提案された事があったけれど、少し動揺はしたけれど断ったという出来事もあった。それほど私はこの万年筆が気に入っている。

ただこのチェザレ・エミリアーノの万年筆はあまり見る事が少ない。今まで万年筆愛好家が多く来店してくださる当店なれど、レジン軸のチェザレを一度見ただけ。そのレジン軸のチェザレは少し軽い印象で、やはりこの軸のデザインにはシルバーと水牛角のコンビが似合う。そして先日私と同じコンビネーションの最新のチェザレを入手したお方が来店された。


そして新旧二本並べてシルバーと水牛角のコンビのチェザレ・エミリアーノを撮りました。左が私のチェザレ。年月で渋みを増す万年筆だと感じます。同じタイプのチェザレ・エミリアーノを所有する彼とはまだ初めて会ってから日が短いのに気が合いそうだ。でもってその駒村さんの京都のインディアンジュエリーのお店「RIVER MAIL」でもル・ボナーの革小物を少し置いてもらう事になりました。チェザレ・エミリアーノが取り持った縁かも。

Le Bonheur (22:08) | コメント(1)

Comments

  1. 足袋子 より:

    万年筆初心者ですが、チェザレ・エミリアーノのクロコダイルを使ってます。
    そして、シルバーと水牛角のコンビでローラーボールを。
    どちらもお気に入りです。
    Re:ボンジョルノより
    凄いです。
    チェザレを持っている愛好家は少ないですよ。
    年を経るほど味わいますペンだと感じております。
    大事に使い続けてください。

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