ル・ボナーの一日
学士会館
2006年02月18日
昭和3年に建てられた学士会館は少し前まで旧帝国大学の卒業生しか利用できなかったのですが今は誰でも泊まることが出来るようになりました。
私はクラシックな建物に泊まるのが好きで、同じ趣味を持つ名古屋に住む息子に学士会館のことを教えてもらい、今回の東京出張の宿としてここに泊まることににしました。
フロント横のサロンでは老齢の紳士が英字新聞を読みながら、静かな時間を過ごしてます。
4階にあるシングルの客室の真鍮のノブの鍵を開けると、映画で見るイギリスのパブリックスクールの寄宿舎のような、こじんまりしているけれど重厚な部屋になっています。後からお風呂を無理やり作ったことがいただけないけれど、それに目をつぶれば後は最高にクラシカル。勉強したくなるような部屋です。
建物の中を散策し、シックな空気をいっぱい吸って、眠りの床に就きました。
精養軒が作る朝食を一階のダイニングで食します。
私はホテルの朝食はプレーンオムレツと決めています。これがないホテルに泊まってしまった時は、すべてが台無しに思えてしまいます。学士会館にはちゃんとありました。ニコニコ。
ダイニングに集まる宿泊客の多くが現役を退く年齢の紳士で、その中に見たところ70歳ほどの老夫婦が二人で食事されていました。ご主人はブレザーにアスコットタイをし、奥様は年齢より若々しいワンピース姿。二人を包む静かな時間が豊かに見え、羨ましく思えました。
ハミと一緒にこんな静かで豊かな時間を持ちたいと思いました。
スノッブな私には、豊かな時間を過ごせる、雰囲気のあるホテルでした。
朝食付きで9,200円です。東京出張の常宿はここにします。
Le Bonheur (21:55) | コメント(0)
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