今日ウィーン市街撮影旅行から帰国したばかりの、いやいや仕事でウィーン大学医学部にて講義実習に行かれておられたT先生が愛機・ライカM2&ライツのレンズ群で撮って現像したポジをボンジョルノに見せるべく、忙しい仕事の合間をぬって持って来て頂いた。
ここの所銀塩が面白いと感じ始めたボンジョルノ。しかしまだまだ修行中の身。思うように撮れなくてデジカメに逃避する事しばしば。デジカメで撮った時の鮮明な画像は銀塩では無理かもなんて思ったりもしていた。でも今回T先生が撮ったポジを見せてもらって参ったぁ〜。どの写真も美しい。これは長年の鍛錬とその間養われた構図のセンスがあってこそではあるけれど、美しい写真たちが古いアナログ銀塩カメラでも撮れるという事を再確認した次第です。
夜の撮影だって見事としか言いようがない。ISO100のリバーサルで夜の街角をくっきり写し撮るなんていう芸当は、日頃手ブレッソンなどと揶揄される私には3脚なしには出来ない芸当。F値が明るいとピント合わせが至難の技でスナップ写真は大変だし、絞ると夜の撮影はシャッタスピードが。どうやって撮ったのですか?と尋ねたら種明かしして頂いた。ISO200使用時の露出で撮って、現像時にその事伝えて現像してもらう。そうすれば夜景だってISO100のフィルムでF4でシャッタスピード8分の1秒で撮れるという理屈になるらしい。レンジファインダー機のライカなら8分の1秒であれば、しっかり脇を閉めて撮れば手持ちでもブレないらしい。それでも8分の1かぁ〜やはり今の手ブレッソン松本には無理かも。でもいつか。
それにしても現像したポジフィルムは綺麗だな。これから鍛錬してT先生が撮った写真のような抜けの良い写真撮れるようになりたい。この頃やっと絞って撮るという事に目覚めたばかりの手ブレッソン松本でありました。
大変ご無沙汰しております。
いわゆる「増感現像」ですね。
私の場合、T先生とは異なり、完璧な「下手の横好き」でしたが、「Nikon―F少年」だった頃、たまに背伸びしてこの手を使っておりました。
40年ほど前は確か、コダクロームはASA(ISO)25、エクタクロームでも64でしたから、暗所での撮影は苦労しました。リバーサルの現像は国内(東洋現像所)では行えず、ハワイのコダック社まで郵送し、戻るまで1~2ヶ月待たされた記憶があります。
当時の国産リバーサルは、会社により青や緑が強く、ドイツの某社も地味過ぎる色合い、コダックは抜群の存在でした。ただ、価格も抜群で、構図を決めシャッターを押すのにかなりの勇気が必要でした。今は良い時代になりましたね。 でも、「一期一会」を切り取る精神は、デジカメ時代の今だからこそ必要な物かもしれませんね。
ところで私の予言(?)、やっぱり当たりましたね。 時計はヴィンテージ期、写真も銀塩、それも昔のカメラの方に行っちゃいますよって申しましたよね。覚えておられますか?
また、近い内、伺わせて頂きます。 長文、失礼しました。
Re:ボンジョルノより
現像されたポジフィルムはそれだけで魅力的な存在感があり、デジカメでは得れない銀塩の豊かさが、銀塩初心者の私のカメラ趣味に加わりました。おっしゃる通り万年筆も、時計も、カメラも、私の生まれた50年代製あたりに魅力感じるようになっていますね。