雪があまり降らない神戸ですが、今日は朝から降り続けました。大量に降って大変な地方の方々には申し訳ないけれど、私たち二人は雪が大好きです。神戸は大好きな街だけれど、雪が積もらない事だけが不満な二人。東京の多摩地区に住んでいた頃は、少しでも積もったらそれをかき集めてかまくらを子供たちと一緒に作っていた。雪が降らない年は、雪を見るだけのために信州まで車を走らせた。雪が積もった時の静寂の時が別世界。チェーンを巻いた車のシャンシャンシャンという音が、まるで馬車が奏でる音色の様。もうその音色は久しく聞いていない。
雪降る六甲アイランドを窓越し見ながら急に「津軽海峡・冬景色」の歌詞を口ずさんでしまった。先日時計ライター・N氏来神時に、一昔前の歌謡曲は歌詞を読むだけで頭の中で情景が描けたけれど、メロディーに歌詞を当てはめたこの頃のポップスは浅ぁ〜いという話しで盛り上がった。その時話題になったのが石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」。「上野発の夜行列車降りた時からぁ〜青森駅は雪の中ぁ〜」。若い頃は演歌なんて全然聴く事なかったのに、これは完全におじさんだ。石川さゆりの「飢餓海峡」「天城越え」も凄い曲だと思う・・・・・。何言ってるのか。
そんな事考えていたら、ガルサーレザーというスイスの革の事を思い出した。雪上に広げて干す事で適度に湿気を含みながら乾かし締まった革になると言う。雪降る季節しか作れない登山靴用の革。今もあるのだろうか。そんな物語を語る事の出来る革が本当に少なくなった。素敵な革(素材)と出会い、その素材を生かす事を思い描きながらカタチを発想していた時代から、その逆が幅をきかす時代になったから。私たちは時代遅れでも前者でありたいと願う。
少し積ったけれど、夕方には雨に変わってしまって残念。3連休久々にお客様いっぱい来店頂き、楽しい時間を過ごさせて頂きましたが、今日はいつもの静かなル・ボナー。仕事の手を止めて、雪の降る街を愛おしく眺めていました。今日は少し早めに帰ろっと。
先に帰宅したハミが、帰路自宅近くで撮った雪景色。このまま降り続ければ積ったけれど、私が帰る時にこの場所を通ったけれど、もう雪は消えていた。信州の雪原が見たくなった。静寂のファンタジー。
堺でも、金曜日ほどではないですが3cmほど積もってます。
しかし、こんなに降る年も珍しいですね。
あすは、休みにして、雪の金閣を観に行こうかと画策中です。
Re:ボンジョルノより
画像見ました。広いルーフバルコニーいいなぁ〜。
あの雪の量でかまくらを作る自信があります。