ル・ボナーの一日

スケルトンで「オレオール」

2011年02月06日

万年筆にしても、時計にしても、私には1950年代がキーワードのようだ。特にその時代の普及品で消耗されずに今も使える状態を維持している品たちには、作った名もなき職人さんと大事に思って使った所有者の繋がりを思い、特別な価値を感じます。私と同じぐらいの年月を別の場所で使われ続け、縁あって私の元へ。大事に共に生き、これからも私を楽しませ続けて欲しい。




今年になっていつもこの時計を着けている。50年代の自動巻き初期のスイス時計「オレオール」。私はテレビでイタリアを紹介する番組は好んで見ていて、田舎のイタリアおやじはハンチグ帽にお洒落とは縁遠い服装が多い。その影響からなのか行き帰りにかぶる帽子もボウラーからボルサリーノのハンチグが多い今日この頃のボンジョルノ。そんなイタリアのおやじさんが付けていそうな時計は、この「オレオール」のような時計のように思える。そんな事を思い描きながらこの時計を気に入って着けている。精度はイマイチだけれど、一日二回時刻合わせすれば問題ない。




50年代の時計がオリジナルでシースルーバックなどないけれど、私のこの時計は水谷時計修理工房で水谷さんが、遊び心でスケルトンに改造した一品。50年以上前の無骨なムーブメントを時々愛でながら、50年代の普及品のこのローカルな味わいの時計を楽しんでいる。




着けている時計はオレオールだけれど、他の時計たちも時を刻み続けている。仕事机の上で。一時時計や万年筆は引き出しに収めて、机上には姿を見せていなかったのですが、何時の間にやらまた私の仕事する姿を見張っております。

モノは自己満足を満たしてくれれば十分。私の場合は高価な品は買えないし、媚びを感じる品は好みではないから、出来るだけ安くて価値あると自分だけは思える品に興味の矛先は向かう。と言いながらイタリア万年筆は媚びだけじゃなかと言われればまったくその通り。そんな矛盾を内包しながらも50歳過ぎてからモノに強い関心を持って接するようになったボンジョルノ。

Le Bonheur (22:46) | コメント(2)

Comments

  1. pretty-punchan より:

    よしっ!その調子でX100もいっときましょう!!
    Re:ボンジョルノより
    X100は他の方にお任せします。私は〜
    ところでオレンジのネコリュック気に入って頂けましたでしょうか?

  2. orenge より:

    小ぶりの時計は腕にまいたとき,凄くかっこいいんですね。
    Re:ボンジョルノより
    私は35ミリが好きなようです。
    37ミリだと少し大きいと感じるようです。
    今風ではありませんね。

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