ル・ボナーの一日

「シエラザック」2度目の登場〜

2021年02月09日

構想に5年・・6年だったか?デイパックの元祖アルパインデザインのザックとシェラデザインズのデイトリッパーを参考に、アウトドアブームの時代に青春時代を過ごしたボンジョルノが昭和な思い入れを込めて作った革製デイパック「シエラザック」。思っていた通りオンオフ両用出来き容量もいっぱい収まるビジィーリュックに比べ明らかに売れ行きが遅く、2度目の製作まで2年の月日が過ぎていった。もう絶版品になるのではと思った方も多くおられたかもしれませんが、このフォルムへの思い入れは売れる売れないの問題では無く作りたいのです。だって私自身2年間毎日ぐらい使ってみてやはり益々愛着強くなっているのです。

前が今回作ったデンマークカーフのシエラザック、奥が2年間使い続けたボンジョルノ松本の同じデンマークカーフのシエラザック。デンマークカーフの硬さが取れてボンジョルノの身体にフィットしてもう手放せません、シュランケンカーフはもっと柔らかく馴染むからもっとフィットするはず。

今回もシュランケンカーフ(税込み143,000円)とデンマークカーフ(税込み132,000円)で多色作りました。

まずシュランケンカーフから

おおぉ〜アイリスで作っちゃった。これは南青山のCIRCLEさんの希望で製作。やはり今回もブログアップがCIRCLEさんより遅れをとった私、その上詳細を知るなら私のよりCIRCLEさんのブログの方が良いので見て下さぁ〜い。

アポロも良い感じでしょう?ミコノスに似ているようでちょっと違う、ちょっと紫かかった青ですね。

ライムグリーンは間違いなく、もし売れ残ったら私が使う予定。前回も作って売れちゃったので私はデンマークカーフのネイビーをこの2年間使った、今度こそという思いは大いに有り。

限りなく黒に近いシュランケンカーフのネイビー。

そしてアントラジスは多めに製作、それでも最初に売り切れるのはこの色だと思う。

それと前回製作のダークブラウンが一つだけ残ってます。

デンマークで初期なめし(ウエットブルー)して国内で私の希望でねっとりイタリアンカーフ風に仕上げてもらった「デンマークカーフ」は今回ネイビーとマルーンの2色。この革もこの2色でしっかりル・ボナーの定番革になりました。

私の初めての海外旅行は37年前のカルフォルニア、その後靴業界のカリスマとなったN氏とレンタカー運転して安モーテルに泊まりながら2週間彷徨った男二人旅。私にとってはサンタクルーズのアメリカ最大タンナー・サルツレザーに行く事より、リッチモンドの倉庫を改造したシェラデザインズのお店に詣でる事が最重要だった。その頃シェラデザインズを創業したジョージ・マークスとボブ・スワンソンは私の憧れだった、そのお店で60/40マウンテンパーカーを買おうと。だがその地域は大変治安が悪い事を知り、恐れをなして行く事を残念した。その後スタンフォード大学ののある街のアウトドアショップがセールをしていて、そこにシェラデザインズの60/40マウンテーパーカーがありましたが、あろう事かその横にあったバブアーのパーカーの方を買ってしまった私。それ以来トラウマとなってシェラデザインズの60/40マウンテンパーカーは持っていない、シェラデザインズの60/40ダウンベストとか二人が会社を退いてから再び夢をと始めたウォーラスのテントとかは持っているが。そんな私のシェラデザインズ愛を私なりにリスペクトして作ったのがこの「シエラザック」。シェラデザインズのデイトリッパーはフォルム優先で実際容量入らない上に使い勝手が悪い、でも先窄みのオニギリ三角形が素敵なんです。その魅力を残しつつどこまで使い勝手を良く出来るかで思考錯誤を繰り返した結果生まれたのがこの「シエラザック」。この革製リュックを背負うと80年代の私が蘇る〜

 

 

Le Bonheur (10:49) | コメント(0)

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