「ペーパームーン・リュック」は多くのお客様から是非と言われて早数年。長年思い浮かべていた物がやっと形になりました。せっかく工房内製作するならデッドストックしているナッパ(ソフトレザー)で作って先行販売しよっと。
でもって5本色々な革で作ってみました。本体にA4ファイルが収まるサイズです。本体 縦34cm+横25cm+幅10cm。量産時は現在ペーパームーン・ショルダーで使っている国内なめしのカーフナッパでの製作になるので、この5個はレアですぞ。価格は量産時の価格と同じ税込み77,000円。その5個をご紹介〜
あの幻のテイカのグレー色のカーフヌバックです。1本ギリギリ作れる分が残ってた。この細やかな質感の起毛は特別ですね〜
これはサンプルで仕入れたイタリア・ブレンダ地方のネイビーカラーのナッパレザーです。触って見た時にしっとり感を感じなくてペーパームーンシリーズで使うのを見送った革でしたが、カタチになるとこれ良いかも。再考の余地あり。
フランス・デュプイ社のデュプイカーフ。まだ少し持ってます。この頃のデュプイの作る革は本当によかった。ペーパームーンシリーズはこの革と出会えなかったら発想出来ていなかった。もうストック分しか革はありませんが良い。
それとこのマットでしっとりしたナッパ。これは何ていう革か覚えていない、でもびっくりするほど良い質感のカーフナッパ。
あと前述の名無しのナッパカーフとデュプイカーフのコンビ。名無しのカーフナッパで2本取る予定でしたが取り切れなくてコンビに。でもいい感じではないでしょうか?
ペーパームーンシリーズはモエシャングループに吸収される前のロエベのシープナッパのソフトな質感を生かしたバッグたちの魅力への嫉妬から生まれた。本当にあの頃のロエベは素晴らしかった。それを私なりの解釈で生み出したのがこのペーパームーンシリーズです。縫製はそれほど難易度は高くないけれど、パターンは複雑怪奇で裁断した表革と内装生地との縫い合わせはどういう手順でやればいいのか作る職人さんは困惑するはず。でも一度その手順さえ理解できれば楽しく組み上げられるバッグ。見えるステッチは最小限で本体部分の表にはステッチはすべて見えません。
ストラップのこの膨らみを持った柔らかさが背負った時に特別な心地よさを伝えてくれる。この部分のクッション素材は何種類も試してこの質感に決めました。是非その特別な質感を実際に背負って感じて欲しい。
サイドポケットは両側に有り、私のiPhoneXSの大きい方もこんな風に収まる。
内装素材はあのイタリアンなリモンタナイロンです。今回は数量少なかったので残っていたグリーンのリモンタナイロン使ってます。本格的量産時には現行のスカイカラーとなります。本体内側にはファスナーポケットとベタのポケット。
全面の三方開きのポケットにもベタポケ付いてます。
高齢のご婦人を意識してこのペーパームーンリュックは作りました、でも若い女性でも全然素敵に背負えます。軽くて背負っても負担少なく、それを柔らかしっとり革で。薄くて柔らかい革は伸びるというご心配は無用でございます。革伸びは内装のリモンタナイロンが支える構造。
さあこれから仕切り直し。エースの職人さんに量産サンプル作ってもらって本格的に量産してもらうぞ。これが上手くいったら次はペーパームーンボストンかブリーフケースです。あっ、ショルダーバッグの再製作もしないと。
はじめまして
鈴木と申します。
デュプイカーフのペーパームーン・リュック購入したいのですが、まだ在庫ございますか。
よろしくお願い致します。