ル・ボナーの一日
2009年大晦日
2009年12月31日
ル・ボナーの大改装も年内に何とか終わった。
革棚があった部分をなくしミシンその他の機械類を置いたのが大きな変更点。
そんなに変わっていないように見えるけれど、ゆったり動ける導線を確保する事に重点を置いた今回の工房部分の改装。
ただ移動した革&在庫のカバンの整理がまだまだ終わっていない。
これからが本当に時間を費やす部分。ゆっくり着実にやってゆきます。
それにしても倉庫に移動した革を見て、
なんでこんなにいっぱいの革があるのかと呆れてしまう。
でも今年の作業は今日の午後3時でおしまいにしました。
息子が福岡から戻って来ていて、久しぶりに家族4人と1匹で迎える大晦日&元旦だ。
彼は福岡と京都の大学を行き来きしながら、東南アジア各地の熱帯林にある研究サイトを月に1~2度訪問して論文を書き続ける日々。
そんな息子が言った。
「母さんと一緒になった事が親父の最大の成功だと思うよ」と。
私は21歳でハミと結婚した。その時ハミは25歳。
自転車の荷台に座布団くくり付けて二人乗りして東京周遊デート。
500円あれば二人で十分楽しむ術を持っていた。
そして文学青年だった私は、多くのメルヘンを語る事が出来た。
そんな私の事が特別な人と誤解したハミは、私と一緒になった。
しかし夢は多く語るけれど、現実の実行力が伴わない私と一緒に暮らす事は、
多くの苦難をその後ハミは味わい続けなければいけない運命を背負わされた。
(20年ほど前の松本家の4人。乗鞍のキャンプ場にて)
しかしハミは今も私が始めて逢った時感じた感受性失わずに現在57歳。
改めてハミと一緒に生きて来て良かったとしみじみ思う。
私たち3人?と1匹の子供たちの太陽。
そんなハミの今年の最大の思い出は11月に行ったイタリア旅行。
私とだと拒否するであろう娘も、お母さんとだと喜んで一緒に出かけたイタリア周遊の旅。
ハミの感受性は異国の文化をストレートに受け止めて、来年も行くそうだ。
絶対私の方がイタリア好きと豪語するハミ。日本に一時帰国しただけみたいなんて言っている。
私はいいのだ。ハミがイタリアに何度か訪れ刺激受けてくれれば。アッハハァハァ~
そんなハミにお客様のAご夫妻から銀座トラヤで購入した、
ブラックシープ使ったウールの帽子とマフラーをプレゼントして頂いた。
染めずにウール本来の色のグラデーションが素敵です。
ハミのピュアな服選びにぴったりで、感謝の心いっぱいで幸せそうなハミ。
私は久しくプレゼントらしいプレゼントをハミにあげていないなぁ~。
今年も今日でおしまい。もうすぐ港町・神戸恒例の新年を祝う汽笛が響きます。
改装して作業が効率的に出来るようになったであろう工房で、来年は満足出来る仕事しながら、より心豊かになれる何かをハミと一緒に求めてゆきたいと思っています。
皆様に多くのご迷惑をかけながら、そんな二人を温かく見守って頂けるお客様に助けて頂きながら1年を過ごす事が出来ました。また多くの神戸の異業種の仲間たちや全国の同業の仲間たちに助けて頂きながら、楽しい企て色々する事の出来た1年でした。
来年もそんな皆様と一緒に楽しい明日を夢見て過ごしてゆこうと思っています。
皆様よいお年を迎えてくださぁ~い。
Le Bonheur (20:32) | コメント(2)
Comments
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明けましておめでとうございます。
外出先で父の誕生日を家族で祝うことになり、プレゼントを渡しました!
とても嬉しがっていましたよ。
直筆の手紙も感動。。。
本当にありがとうございました。
僕のが商品に興味津々だったかもしれませんね。
今年からお世話になります。
どうぞ宜しくお願い致します!
Re: Y.Horii さん
喜んで頂けて私たちも嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。
そして関西地方に来られる御用がある時は、
是非一度お立ち寄りください。
ル・ボナー松本
今年もいろいろとお世話になりました。目的もなく、ただお店にお邪魔すると、いつも明るい笑顔で迎えてくださり、それだけであぁよい休日だ、と思えたものでした。
来年も広くなったお店に居座りに行きます。よろしくお願いします。
Re: つきみそう さん
こちらこそ色々お世話になりました。
広くなりましたよぉ~。
是非ゆったり万年筆を愛でましょう。
そしていつか関西大会をこの地に誘致したいものだと思っております。
夜の宴会も人数無制限のル・ボナー前を利用すれば良いし。
ル・ボナー松本