ル・ボナーの一日
体に優しいボンドと変な形したボンド入れ
2009年10月03日
革鞄は生地の鞄と違って接着剤を多用する。
つまり1工程増えるということです。
色々なボンドを使うけれどよく使うのがサイビノール(水性皮革用ボンド)。
そしてホルムアルデヒドが入っていないサイビノールがあるという情報を得た。
早速購入すべく問屋に電話をしてみた。
あまり購入希望者がいないので小分けしては売らないとつげない返答。
個人の製造業者は材料にしても消耗品にしてもそんなに一度に多くはいらない。
小規模製造業者は、泣く泣く問屋主導の販売方法を甘んじて受け止めるしかない。
特に地方で作っている我々はその部分でより苦心する。
で買ったのが18リットル缶。いつまでも持ちそうな量だ。
ぎっくり腰になりそうな優しくない重さだ。本当になりかけた。
体に優しくないボンドを30年以上使っていた私たちは手遅れだろうけれど、
このところ体力の衰えと共に、気にするようになっています。
その体に優しいサイビノールをボンド入れに移す。
この独特の形状のボンド入れは日本では売っていなくて、
同業のバゲラの高田さんがイタリアに行った時のお土産として頂いた品。
四角い部分いっぱいにボンドを入れても、右部分からあふれ出す事はない。
単純だけれどよく考えた道具です。だけれどボンド補充するのに一苦労。
出口入り口共用で入れにくいけれど、だからこの仕組みが成立する。うぅ~ん なるほど。
使わない時は青い部分で蓋をする。塗る筆もカバーする工夫された形状のキャップ。
愛嬌あるカタチした入れ物だ。
何でこんなとりとめのない話書いているのだろうか。
それにしても18リットル缶でないと売ってくれなくて、
重くてボンドを移し変えるのも一仕事。体力の衰え感じます。
Le Bonheur (23:05) | コメント(1)
日本製なら、青いキャップを置く場所にも蓋を設けて補充を楽にするのでしょうに。そこにイタリアらしさが感じられますね。
歳と共に体に悪いものには敏感になりますね。Mのマークのバーガー食べた日は体がかゆくてたまりません。若い頃は何ともなかったのに。
Re: つきみそう さん
そう私も思いましたが、そこを蓋にすると開けた時右の部分からドバドバあふれ出る事になってしまうのです。その上ボンドに含まれる溶剤が揮発しにくくて、イタリア人なりに考え抜いた形状のようです。その結果あの形になったようです。面白いと思いました。
それにしてもこの面白くないであろうと思いながら書いた内容に興味を持つだろう人物は、案の定面白い形状好きのつきみそう先生だったことに夫婦で拍手喝采いたしました。
ル・ボナー松本