何人かのお客様に長~く待って頂いていた新型ビジィーが出来上がりました。
2~3泊までの出張などに使うのに最適なサイズのバッグです。
今回は定番のバタラッシー社のミネルバリスシオの茶(コニャック)とチョコ(タバコ)以外に、シュランケンカーフのチョコとデュ・プイ社のマローカーフ(ボックスカーフ)の黒でも少量作りました。
どれも素敵に仕上がったと思っています。

エージングを楽しむならやはりミネルバリスシオで作ったこの2色。
前回作った時はコニャックとタバコはすぐに売り切れたけれど黒だけ残って生産を躊躇させる原因となった。今でも黒はまだ前回作った品が何本か残っています。
黒も漆黒の黒にエージングして良いのだけれど。
定番革のミネルバリスシオで作ったビジィーは税込み115,500円での販売。

今回少量マローカーフ(ボックスカーフ系)とシュランケンカーフでも作ってみました。
フランスのデュ・プイ社を代表する革であるマーローカーフは、輸入元のサライ商事さんがもう仕入れないと言っていたので慌てて最後の在庫を買い、その革で作りました。
お手入れしながら愛情持って使うと、ゴムのような弾力と黒色が深さ増す上等な革です。
シュランケンカーフのチョコは同じ革で作ったキューブ・ブリーフをお持ちのお客様の希望で。
素敵に仕上がりましたがあと残り2本。
でもってマローカーフとシュランケンカーフ使用のビジィーは税込み136,500円。
今回定番以外の革を使って作って分かった。ミネルバリスシオは本当に重い革です。
ミネルバリスシオで作ったビジィーは2500g。それに比べシュランケンカーフで200グラム、マローカーフで400グラム軽く出来上がりました。

ショルダーの取り外しはフラボナシリーズでも使っているくちばしギボシを使って、
それに補強でループを巻いて重い荷物を入れても大丈夫。

後ろポケットもついていっぱいのポケット付きはル・ボナーでは異色。
機能優先のビジネスシーン用の革鞄として作りました。
最大の特徴はハニカムというプラスチックのフレームが、
型崩れを防ぎ、中に入れる品を守る構造をしていること。
このハニカムフレームは、ソフトなトロリーケースや一昔前大流行りしたソフトアタッシュなどで使われていましたが、軽くて柔軟性がありながら丈夫な枠ですが革鞄ではあまり使われない枠です。それは厚みが一定なナイロンや生地を使って大量に生産する工業生産品として作る場合に適した枠で、素材の厚みの変化が大きく小ロットで作る革鞄では導入しにくかったからです。

幅の狭い方は、仕事関係の書類などを入れることを想定して。
中央部分のポケットはパソコンを安心して収納出来るようにウレタンを内側に入れました。
裏地は軽くて強度があって汚れにくいナイロン素材。
色は共通で、いつの間にかル・ボナーのブランドカラーになったバーガンディー。

幅広の方の荷室には、着替えの洋服などを入れる事を想定して作りました。
2~3日の着替えならこの広さで十分入るはずです。
衣料用の軽くて薄い革を使った出張用のカバンであれば他にも多くあると思います。
しかし革の質感を楽しむ厚みと使い込んで愛着感じるエージングが期待できる出張用のカバンは、そうないと思います。「ビジィー」にはそれがあると自信を持って言えます。
シュランケンカーフのチョコですよね。見間違えじゃないですよね!
金曜日に伺いまーす。
Re: okada さん
シュランケンカーフのチョコも急遽加えましたよ。
驚いたでしょう。お待ちしてまぁ~す。
ル・ボナー松本