ル・ボナーの一日
チャーは恐怖の館に行きました。
2008年11月28日
チャーにとってオタニ動物病院は恐怖の館です。
去勢手術に始まって、何度となく痛ぁ~い思いをこの場所で経験し、
臆病者のチャーにとって勘弁して欲しい場所なのです。
耳の中が赤くなっているので、爪切りがてらオタニさんで診てもらうことにしました。
「オタニさんに行って来るね」とハミが娘に言ったのが悪かったぁ~。
その話をチャーは聞いていたようで、車好きのチャーは乗るまでは機嫌よく乗りはしましたが、
乗ってから私たちの会話を思い出したようで、六甲アイランドの橋を渡るあたりかから悲惨な鳴き声が始まった。それから30分あまり車内ではず~っと続き、オタニ動物病院に近づくにつれてそのボルテージはあがり、それと同時に体の振るえが増幅してゆく。本当に怖いようです。
診察台では私たち夫婦を含めて4人で押さえつけての診察。
ビーグルの中でも一番大きめの薩摩ビーグルという犬種ではありますが、
20キロオーバーは相当メタボ体型。
そのチャーが暴れる暴れる。押さえつけながらあまりに暴れるしつけの悪さに、
可笑しくなってしまう皆。耳に薬つけた綿棒押し込まれチャーは「フギャァ~!」と鳴く。
爪切る時だって無駄な抵抗を繰り返す。家で爪切ったら深爪して血がトロ~リ。
それ以来私たちは爪を切るのもオタニ動物病院へ。
今回は診察台の上で恐怖のあまりオシッコちびらなかったからまだまっし。
診察終わり早くこの悪魔の館から遠ざかりたいと、
尻尾をさげてホフク前進のような姿勢で、アル君まで逃げ帰るぅ~。
車内に戻ればもう安心。あの恐怖の態は何だったのかと思うほど、
上の写真で分かるようにすました顔。少し怯え残っているかな?。
彼が松本家に来て10年。私たち夫婦は二人してチャーを残して外出したことがない。
ハミが千葉の実家に数日行った時などは、仕事場では大人しくず~と外をうつろに見ているし、
家に戻っても玄関にず~といてキュンキュン泣いている。
オタニ動物病院で全身麻酔がまだ残っているのに、切ない鳴き声が尋常でなくて、
迎えの電話要請を受けたように、ペットホテルなどには決して泊まれるしつけ良い犬ではない。
きっと寂しさノイローゼで発狂するでしょう。そんな世話のやける迷惑犬チャー。
でもそれを補って余りある私たちの日々の時間の中の大事な存在になっていることに気づく。
騒がしいけれど、我儘だけれど、臆病だけれど、役に立たない頭の良い犬だけれど、
私たちにとって迷犬チャーは大事な可愛い存在。
チャーは我が家のフォトジェニック。
気づくと魂奪われると思って半狂乱で怖い顔して吠え続けて写真どころではないけれど、
気づかぬ時に撮った写真はいつでも絵になると私たちは思っている。
上のうつろな表情は、まさにル・ボナーの「モナリザの微笑み」。
Le Bonheur (21:12) | コメント(1)
我が家の「くま(仮名)」さんや「ちち(仮名)」さんは、私のおんぼろエスカルゴのエンジン音を覚えていて、寝ていても起き上がり、玄関の方を見てお座り。それを見て家人が私の帰宅に気づくという・・・。2頭とも、病院ではとってもいい子。いつもこんなにおとなしいのなら、放し飼いでもいけるのに。「くま(仮名)」さんは車に乗ること自体がダメ。おびえて泣きまくりです。「ちち(仮名)」さんはカメラを向けられると遊ぼうといってかみついてきますが・・・。
ペットショップでビーグルを見ると、「おぉ、チャーのちっちゃいのがおる」と叫んでしまう我が夫婦です。
Re:つきみそう さん
珍しく休日に自宅におられたのですね。
いいですね。生活に支障をきたさないワンちゃんで。
2匹飼うなんて我が家では夢のまた夢です。
しつけをしなかった私たち夫婦がいけないのは重々わかっているのですが、それにしてもチャーは世話のやける犬です。
今日もお客様が来られたらうるさく吠えればオヤツがもらえるという悪知恵がついたチャーは接客の邪魔をしています。
困った犬ではありますが、可愛いと思ってしまう私たちです。
ル・ボナー松本