ル・ボナーの一日

アルフィスタになって1年・・・油断していたぁ~

2008年07月28日

%EF%BC%97%E6%9C%88%20%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%EF%BC%91.jpg 去年の夏、10年落ちではあるけれど、走行距離16000キロしか走っていない、 程度抜群のアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を、 アルファ大好き人間のイタリアチョイ悪風Y氏のネットワークを駆使していただき、 ディーラー経由で格安で入手する事が出来た。 車好きの多くの友人は、20世紀最後の問題車と言われているとか言って、 恐ろしげな事例を列挙して、私の夢を壊そうとした者もいたけれど、屈することなくチョイスし、 私は若かりし頃から憧れいたアルファロメオとの蜜月の日々を現在楽しんでおります。 この車に搭載する2000cc直列4気筒DOHCツインスパーク16バブルエンジンは、 快感と緊張を60キロ走行時にも提供してくれる、感情を伝える傑作エンジン。 高速コーナーでは、フロントガラスをピシッ、ピシッと不安にさせるきしみ音をさせながら、 緊張感は十分あるけれど、心地良いドライブフィールで高速コーナーを疾走する。 車庫入れの時は、4WDより最小回転半径が大きくて難儀する車だのに、 高速になればなるほど、ハンドルから敏感に路面状況を伝達し、鈍感にはドライブ出来ない、 ファミリーカーのエクステリアを持ったスポーツカーであります。 今回1年目の定期点検のために、アルファロメオ芦屋に持ち込みました。 今まで乗り継いだ車たちは、定期点検したことのなかった私ですが、 なにせ悪名高きアルファロメオですから、用心するにこしたことはないと思い、持ち込みました。 ABSの警告ランプが消えません。つまりABSが利いていないのです。 それでもそれまで載っていた68年式ビートルのビーちゃんよりブレーキは断然効くので、 気にせず乗っていたのですが、直さないといけないようであります。 %EF%BC%97%E6%9C%88%20%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%EF%BC%92.jpg 修理に時間が要るため、代車を借りました。代車はトヨタのカムリ。 アルファかフィアットの車を用意してくれるかと思ったら、カムリです。 私は愛するアル君を入院させて、代車のトヨタのカムリでアルファロメオ芦屋を後にしました。 トヨタの車は素晴らしいです。 20万キロは飽きなければ壊れずに安心して載れる驚異の耐久性。 比類なき中速域までの直進安定性。 アクセルレスポンスもアルファのように唐突には反応せず、 驚くほど無感動に加速し、メーターを見ると思ったよりスピードが出ている事に気付く。 室内もゆったりしていて、運転していると眠くなりそうになるほどです。 疲れずに安心してA地点からB地点に移動するための道具として考えた場合、 まさにこれ以外の選択の余地がないのではないかと思うほどの優等生です。 ル・ボナーのお客様は、ラテンの車に乗っている人の割合が多い。 でも仕事ではトヨタの車を使う人が多い。これは正しい選択。 アルファに昔載っていて、年齢を重ねたので、 今はエグザンティア以前のシトロエンらしいシトロエンに載っているという人も何人かいる。 これはまさに私ごとき者が踏み込んではいけない、泥沼エンスーの世界。 小さなプジョーに載って、雨漏りとエンジントラブルと戦い続けながら載り続ける人。 その小さなプジョーに載る別の若者は、何回目かの車検で30万円かかった。 その2年後の車検では、見積もってもらったら50万円かかると言われ、泣く泣く手放した。 ランチャ・デルタのインテグラーレは、1年の大部分を修理工場で過ごすと聞く。 優等生のルノーですら、私的服飾アドバイザーM氏の携帯に奥様から 「運転していて煙が出ている」と悲痛なメールが届いた。 多くの問題を抱えたラテンの車ではあるけれど、面白いのだ。 鈍感な車より、感情を豊かに表現する車を楽しいと思う人たちが、少数だけどいるのです。 私のアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は、 今のところ大きな問題もなく、快感を提供してくれています。 ボンジョルノ松本にピッタシの車です。 ここまでは、昨夜書いて未公開で保存していた部分。 今日アルファロメオ芦屋から電話があった。 ABSの警告ランプが消えない(ABSが効いていない)問題点は、 コンピューター部分の基盤の不具合が原因で、交換しないといけないようです。 ABSが効かなくてもかまわないとごねたのだけど、 今交換しなくても、車検の時には交換しないといけないらしく、問答無用です。 で部品交換の修理代を聞いて驚き桃の木山椒の木。 マイナートラブルの修理代でこの金額は、国産車だと絶対有り得ない。 アル君との蜜月の日々を継続するには、この理不尽さも受け入れないといけないのか~。 皆さんが忠告した泥沼への一歩を踏み入れたような。貯金通帳を見ながらトホホ・・・・。 アウロラのレッドが余裕で入手できるよなぁ~。悲しい現実。 でもこの程度の事ではま~だまだ。アル君への愛は続く。

Le Bonheur (21:05) | コメント(12)

Comments

  1. ノブ より:

    伊太利亜に惚れた運命です。
    割り高感は万年筆より、車に感じます。ランクル80は22万キロになりますが、消耗品の交換を定期的に行っていればノントラブルの頼もしい相棒です。
    しかしスリリングなカーライフを楽しんでいるボンジョルノ、羨ましいです。小市民の私に真似できないことです。
    しかし燃費は辛い・・・

  2. ル・ボナー松本 より:

    Re:ノブ さん
    Re:を付けるのを覚えました。
    私はトヨタの車で、ランクルとハイエースは素直に凄い車だと尊敬しております。中古でも中東ではベンツやローバーの4WDより高値で取引されている怪物車。そのランクルを22万キロは素敵です。是非30万キロ、40万キロと乗り続けてください。その時私が尊敬の念を持って表彰状を書きます。でもきっと乗り続けられているという事は、ガソリン車でしょうから燃費は悲惨ですね。
    私はアルファロメオの快感という刹那を出来るだけ長く維持したいと思っておりますが、維持の経費が限界点を越えたら、維持したくても小市民の私には出来なくなります。出来る限り頑張ってみたいと思っておりますが、想定以上のアクシデントが続くとしたら・・・。なのでイタリア万年筆には目を向けないようにしております。出来るだけ。

  3. 小野英一 より:

    手をかければかけるほど愛着が沸く、それが現行車にない感情の一つなのかもしれません。修理して乗る、修理して乗る、そんな日々も見方を変えれば楽しいものです。修理費が・・・ですが。

  4. ル・ボナー松本 より:

    Re:小野英一 さん
    その前に乗っていた68年式ビートル・キャブ仕様のように電子部品が全然ないとマイナートラブルはなくて、直接本格的なトラブルのみで分かりやすいのですが、中途半端に電子部品が付いている時代の車なので困ってしまいます。でもだからビーちゃんと違って長距離もレンタカーを借りずにすむのですが。気に入ってのっているので、修理代と愛情の葛藤を続けられる間は頑張ろうと思います。

  5. かたさま より:

    こんばんは。
    プジョー306に乗ってた若者です(笑)
    2回目の車検代を聞いてなくなく手放しましたが、今はプジョー4007だと思ってアウトランダーに乗っています。EU圏内ではプジョーですから。
    今回のクルマは燃費以外は本当に良い車です。背も高いし、加速、高速安定性も問題なし。パドルシフトで坂道を攻めるのも楽しいし。
    久しぶりにお店行きたくなりました。高速バスで4時間か。頑張ろうかな。

  6. ル・ボナー松本 より:

    Re:かたさま さん
    久しぶりですね。お元気でしたか?。今はジャパニーズ・プジョー4007だったんですね。私もいつの間にかアルフェスタです。泣く泣く手放した方が幸せが待っているのかもしれませんが、しばらく頑張ります。里帰りの時に顔を見せてください。

  7. つきみそう より:

    イタリア車の足元にも及びませんが、私の愛車も、結構気むずかしく、お金を食ってくれています。ニッサン・エスカルゴ。なんということのない、昔のサニーのエンジンが載った商用車ですが、中途半端にエレキの入ったキャブレターが、始動失敗を知ると2、3日、いうことを聞いてくれず、始動不可となります。こんなの、国産車とは思えないですね。今回の車検では、本気で廃車を考えましたが、文化遺産だと思って乗り続けております。
     親しい人にお勧めの車を問われたら、トヨタ一点ばりですが、自分の車にはしません。トヨタ車は、できすぎてるんです。

  8. ル・ボナー松本 より:

    Re:つきみそう さん
    私は思うのですが、万年筆なんていう手間のかかる高価な筆記具に興味を持ってしまう悲しい性の人間は、他の品を選択する時も、屈折した味わいをモノに求めるように思います。出来すぎ君は楽ですが思い出になりにくく、記憶に残るモノは面倒がかかるモノたち。それが多過ぎると疲れますが。エスカルゴは文化遺産だと思います。乗り続けてくださぁ~い。でもつきみそうさんとエスカルゴの組み合わせは予想外で、思わず笑ってしまいました。面白くて最高です。

  9. pretty-punchan より:

    東京から帰って来ました。ル・ボナーのボストンは抜群の活躍ぶりでした。本当に素晴らしい。このボストンには、基盤の故障の心配が無いので快適~。アルちゃんが早く退院されることを願っています。それにしてもまさしく20世紀最後の問題車だなあとニヤニヤしています。同じ世紀末のプントはプリティ・カーライフを提供し続けてくれてますよ~。また遊びに行きま~す。

  10. ル・ボナー松本 より:

    Re:pretty-punchan さん
    楽しい東京家族旅行でボストンバッグが活躍していただいて、嬉しいです。
    同じ時代のプントに乗っていた人の悲惨なカーライフも聞いております。安心した頃に悲劇は訪れますので用心してくださぁ~い。些細な部品交換でも、年末のライター購入代金なんかあっという間に食べちゃいますから。
    アル君は昨日身代金を献上して引き取りにいってきましたが、帰りの短いドライブ中、快感のドライブフィールに思わずニヤニヤしながら運転しておりました。その快感の代償は高価ですが。

  11. エアコンマン より:

    こんばんは
    いやー、ラテンの車を満喫ですね。私は、家庭の事情で全く面白みはないけれど、どんなに乗ってもみしりともいわず、
    故障もなく、ディズニーランドまで徹夜で運転しても、そのまま夜の花火まで遊べるゲルマン車が手放せませんが、ラテン車は楽しいだろうなと陰ながら応援しております。
    これからも、それは故障だろうというものも「メンテだ」と言い張って、とことんいきましょう

  12. ル・ボナー松本 より:

    Re:エアコンマン さん
    車以上にに徹夜で運転して、次の日夜までディズニーを満喫できるエアコンマンさんの体力に敬服いたします。20年ワンオーナーで乗り続けたとしたら、どの車も名車です。日本車、ドイツ車の順で20年乗り続けやすいけれど、容易ではないことです。ラテン車はそれが大変難しいことですが、私のアル君はそれに挑戦したくなる魅力的な車です。頑張ろうと思います。

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