何とか今年中に「パパス・ショルダーバッグ」も店等に列びました。ご予約頂いていたお客さまには順次ご連絡させて頂きます。
パパスショルダーはル・ボナー最大のヒット定番バッグです。見た目以上の容量が有り、少なめに収めたら薄く柔らかく身体に添うフィット感は絶妙です。ショルダーストラップ最大限に短くして襷掛けすれば、今流行りのボディーバッグ?より容量あって背ににフィットする。革の高騰の影響で価格は高くなりましたが、内装ピックシルキー維持してショルダーベルトも生地テープと革のコンビ維持してこの価格は精一杯頑張ってます。使うと分かります、パパスショルダーの魅力が。
今回はミネルバボックスとシュランケンカーフでの製作です。
久々ミネルバボックスでコニャックカラー作りました。やっぱパパスショルダーはコニャックイメージですよね?。そしてプルーニャ(紫)最近加えたら人気で、今回予約もあったので作りました。
ミネルバボックスでは初めて作る色、ネロ(黒)とモスト(ワインレッド)。この2色はル・ボナー最大卸し先様CIRCLEさんのご要望にお応えして。さあぁ〜売れるでしょうか?一昔前までは色々と作っていたけどル・ボナー製品でバタラッシーのバケッタ革使って作る製品はパパスのみになったなぁ〜ミネルバボックスのパパスショルダーバッグ税込88,000円。
シュランケンカーフだとこのアントラジスと黒はオーダー多くあるので外せません。
それに加え、ダークグリーンとジーンブルー。この所シュランケンカーフのダークグリーンのご希望が多い、何故なんだ?。私が思い当たる所だと、ある万年筆趣味界の関西の親方と呼ばれている御人のマイカラーがこの色らしい。それが要望が多い理由だとは思えないんだけど。ちなみに私はシュランケンカーフのライムグリーンで、持ち始めた頃はある程度影響力あって売れたけど、今は皆無に近い。注文が1件でも入ればライムグリーンでも作るんだけどなぁ〜予約があったのでシュランケンカーフのカラフル系はジーンブルーのみ。シュランケンカーフのパパスショルダーは税込み99,000円。
そして前回作った最後各一、ミネルバボックスのタバコとデンマークソフトカーフのマルーン(税込79,200円)あります。
パパスショルダーバッグを作り初めて25年ほど、仕様変更してバージョンアップして今のパパスになってからも20年ほど。1ヶ月ほど前、1代目パパスを修理したいと持って来られたお客さまがおられて修理見積もらせて頂きました。修理する事なく20年以上使って頂けた事にびっくりしながら見積もってみました。底革交換、ストラップ根革とその周辺のパッチワーク処理、生地テープ交換、本体ファスナー交換で合計金額は購入時パパスショルダーの購入価格を大きく上回る金額に。修理は諦めて持ち帰られました。私たちが元気な内はル・ボナー製品の修理はお受けしますが、修理代はそれなりにします。
鞄を作り始めて49年、神戸六甲アイランドに工房兼店鋪を構えて30年。色々な事がありましたが鞄職人を生業した事は良かったなぁと強く思っています。まだまだ現役ハミと一緒に続けます。
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