ル・ボナーの一日

モノ好きな人たち

2008年05月04日

横浜からTさんご夫妻が、連休を利用して山口まで行く途中に、立ち寄ってくださった。 何度もマフラーが錆びて落下し交換しつづけながら載り続けている年代モノのオペル・ヴィータに乗って。 Tさんは何より時計好き。その時計たちの一部を私に見せるためにわざわざ持参していただいたのだ。 %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20546.jpg これがまた凄い。クロノグラフを中心に貴金属ケースのものも含め、マニアックな品揃え。 普段はパネライをよく付けているそうだけれど、そのパネライもルクルトのムーブの品。 この品々の詳細はあえて説明しない。 時計に少し興味がある人ならわかるでしょう。 そんな中で私が一番興味を抱いた品がテルダ社のクロノグラフ(1950年代かな)。 素晴らしいコンディションのそのクロノグラフに内蔵されるムーブメントは希少なビーナスの中でも特別希少なタイプ。丁寧な仕事が施され、まさにムーブメントが小宇宙を形成しているではないですか。 %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20553.jpg %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20550.jpg 私も欲しい~!と思ったけれど、イヤイヤ今持っている時計たちで十分と自分に言い聞かせる。 時代モノの複雑な時計なんかに興味の矛先が行ってしまったら、泥沼だぁ~!。 Tさんはその底なしの泥沼をあえて享受している。 でもアンティークなクロノグラフって、機械仕掛け大好き人間には魅力的過ぎます。 Tさんの時計道楽はこれからが本番~? %E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E8%A1%A8.JPG %E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E8%A3%8F.JPG 午後一番、「買っちゃったぁ~」と親しくしている某社長。1年間無事に過ごせたことに感謝を込めて、次の1年のやる気の発奮材料のために、某社長は高級時計を1年に1本買い続けている。これは間違いなく屁理屈である。もう毎年買うのはやめて、5年後にパテック買うぞぉ~なんて言っているけれど、どうだか。 今年はウブロのビッグバン。去年のランゲは私の好みであったが、この時計はわからない。 でも強そうな時計ではある。趣向は千差万別、色々だから楽しい。 昨日も愛知の万年筆マニアなKさんがどっさり万年筆を持参して来店したぁ~。 2泊3日で松江~鳥取~神戸と万年筆行脚の一人旅。Kさんは万年筆を媒体に思い出作り。 どれも魅力的な万年筆たち。購入予定の鞄の事は二の次で、愛でて書き味楽しみ万年筆談議は続く。 一本づつ書き味楽しむことに夢中になっていて、Kさんの万年筆の写真を撮るのを忘れていた。残念。 私は万年筆も時計も大好きになってしまっているけれど、財力とのバランスを考えながら自己満足出来る屁理屈を構築して大人しく収集しております?。 多くのノーマルな大人は言います。数多く持つなんて愚行はやめて、これぞという1本を一つ手に入れた方がいいじゃないかと。ごもっともな正論であります。 でもランドセルを背負ったオヤジはその1本が見つけられなくて右往左往しながら数ばかりが増えてゆく。 上記のような困ったモノ好きがル・ボナーに集い、面白くて楽しいゴールデンウイークです! まあいいかぁ~。いいよね?。

Le Bonheur (21:19) | コメント(4)

Comments

  1. d-sakata より:

    お忙しいところお邪魔しました。
    プロの方が感心するほどの眼力。そしてそれ以上の洞察力。恐れ入りました。でも本業のお邪魔をしたことにちょっと反省。他のお客さんには申し訳ありません。またハミさんのルクルト、見積もりにもちょっと驚きました。まぁ、最愛なるハミさんの時計、そのくらいでオーバーホール出来ればお安いものでしょう。趣味に一生懸命な人は仕事にも一生懸命なんだそうですって。

  2. ル・ボナー松本 より:

    d-sakata さん
    時計屋さんをご紹介いただいてありがとうございます。楽しい時間を過ごすことができました。
    ルクルトのスイス本国での修理見積もりが届くのを怖々待っております。購入価格の何倍かかかるのは覚悟しているのですが、出来るだけ出費は少ない方がいいなぁ~。でも復活したらかけがえのない時計に再生することになります。職人の手仕事が加わったモノが好きなんです。工業製品であったとしても。

  3. d-sakata より:

    まだまだお見せしたいものがいっぱいあるそうですよ。職人さんどうしの何か通じるものを感じられたとおっしゃっていました。職人さんの手仕事に時計が答えてくれるし値段の問題じゃなくてどれだけそのものに愛着が入っているかでその価値が決まるんだとか。
    こちらこそ有意義な時間をありがとうございました。今度、伺うときはあの中の何かひとつでも身につけているのかな?ちょっと怖い気がします。

  4. ル・ボナー松本 より:

    d-sakata さん
    アンティーク時計の道へ行っちゃいましょう。職人の仕事を感じられる(思い込みだとしても)モノが好きです。そんなモノに包まれて過ごしたいと思っております。ほどほどバランスを崩さずに?。

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