ル・ボナーの一日
プラチナケースのエベルを水谷さんの処へ、、、そして
2008年03月28日
昨日は2週間ぶりの休みでした。
水谷時計修理工房に行ってきました。
目的はエベルのプラチナケースの極薄2針時計をメンテしてもらうため。
この時計、モノ好きの山奥のお宝寺の住職?が所有していた品を、
ル・ボナーの顧客のTさんが購入されたのですが、
現在、なぜか私の手元に。しばらくの間愛でる日々。
この時計、ケース径34ミリほどで極薄。上品な時計です。
こういった時計が本当に少なくなりました。
その時計を水谷さんの処でメンテをお願いしたいとTさん。
私は二つ返事で了承し、水谷さんの処に持ち込みました。
だって中のムーブメントを拝見できるチャンスなのですから。
水谷さんに裏蓋を開けてもらうと、水谷さん「オォォー!」と感嘆の呻き声。
早く見せてとせがむ私。見ると私も「オォォー!」。素晴らしいムーブメント!。
こんなに極薄だから、ムーブメントの部品一つづつも極薄であるはずなのに、
一つ一つの部品に質感があり、丁寧な仕上げに感動する。
あれ、もしかしてと水谷さんが取り出したパテック・フィリップのムーブメント。
見比べてみるとまるで同じムーブメントです。サイズも厚みも、そして部品の配列も形状も。
これはどういうことなのか。
それにしても、雲上のパテックのムーブメントにも劣らぬ素晴らしいエベルのムーブメントです。
良いモノ見せていただきました。
水谷時計修理工房のガラスケースをまじまじと見ていると、
なぜか気になる時計が。オレオール、聞きなれないスイスの時計メーカー。
50年ほど前の時計だのに、裏はスケルトン。
水谷さんがいたずら気分で風防を削って裏蓋にしたそうで、面白い。
チラネジが見えるムーブメントもいいではないですか。
時計修理工房で、時計を売っているお店じゃないが水谷さんの口癖。
私のブログで水谷修理工房を知り、
「時計を売ってくださぁ~い」と行った若者が、断られたらしい。
親しくなってからでないと、売ってはもらえません。
で、親しくなった私は「この時計はいくらでわけてもらえますか?」と尋ねると、
「?000円でいいよ」と水谷さん。
?000円なら買わない訳にはいかないでしょう。
私はニコニコしながら帰途につきました。
Le Bonheur (06:34) | コメント(6)
Comments
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たか さん
パテックは自社ムーブだけだと思っていたのですが、そうではなかったんですね。教えていただきありがとうございます。
アウレオレ、この時計私にピッタシと常連客の一人の意見。イタリアの田舎のオヤジの雰囲気を感じる時計だと評しました。見れば見るほど気に入ってきました。 -
「AUREOLE」と書いて「オレオール」と読みます。今のオレオールと違い,いい雰囲気ですね。私もメーカーは違いますが,これと同時代と思われるスイス時計を何個か所有しています。この状態で5,000円とはいい買い物ですね。
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orenge さん
オレオールだったのですか、修正しておきます。スイス時計だのにイタリア的に思えて、気に入っております。 -
いい雰囲気の時計を安く購入されてうらやましい限りです。当地では鳥インフルエンザウィルスが問題となっておりますが,私は松本型インフルエンザに感染したかもしれません。恐ろしい感染力です。(失礼)本日,私もアンティークモバード・1940年代・トリプルカレンダー・ハーフバンパーローターをいつの間にか購入していました。安く買えたつもりなのですが・・・万年筆の購入は難しいですが,こちらにも魅力的なアンティーク時計がたくさんありますよ!写真もまた送らせていただきます。
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ベトナム在住 さん
モバードのトリプルカレンダー良いですよね。ダイヤルの意匠は遊園地のような華やかさがあって素敵です。鳥インフルエンザは怖いですが、松本型インフルエンザはそんなに害はないと思います、、、?。
このエベルの手巻2針は、フレデリックピゲのエボーシュムーブメントを使ったものですね。
patekは、フレデリックピゲからムーブを買い取りホウの木ですべて磨きなおすはずです。
あと、テンプ周りは改造していますね。
どちらにしてもすばらしく良い機械です。