
現在、神戸駅のデュオ神戸のショーウインドウに神戸セレクション認定商品としてバガス紙で作った上製本ノートと、絞りのペンケースを展示しています。
大和出版印刷のスタッフが頑張っていただいた「神戸セレクション」のイベントが終わりました。楽天でのネット販売、神戸元町の大丸と新宿小田急での催事と、大和の皆さんは今まで経験した事のない体験の連続。本当に御苦労様でした。
でも絞りのペンケースはこれからが本番です。祭りは終わり、これからは地道に売ってゆきます。フラソリティー バイ ル・ボナーのネット販売ではまだまだ絞りのペンケースたちのアップはできていません。遠距離からの購入方法は現在は吉宗さんのPen and message.のネット販売では可能です。後はル・ボナーかPen and message.に電話かメールいただければ結構です。この2店では当然売ってますよ。バガス紙を使った上製本使用のノートもまだ少し残っていまぁ~す。
吉宗さんが万年筆を中心とした文具店「Pen and message.」を始められて5か月が過ぎました。
ペンシルビルの5階の万年筆売り場を、2年ほど前に加藤セイサクジョカンパニーの万年筆購入のため訪れた時初めて吉宗さんに会った。売り急がない柔らかな接客が気持ち良くてその後何度か通った。私の大事な場所になりました。その後その大事な場所はなくなり、吉宗さんは神戸の老舗文具店を辞められて元町の静かな場所に「Pen and message.」をオープンした。理想の万年筆屋さんを思い願って。
私は吉宗さんとオープン前から折にふれて合っていました。個人で小売店をする先輩としての経験を話したり、夢を語ったりした。万年筆を愛でながら幸せな気持ち頂いて購入できるお店が復活するというワクワクする思いと、文具店の社員として万年筆と接してきた人が理想を貫きながら個人で商売を軌道にのせるのは大変だろうなぁ~という心配を強く感じていました。それは私のとり越し苦労でした。

先週の木曜日も「Pen and message」に行ってきました。
11時の開店早々に訪れたのですが、もうお客様が数人。常連客が大きなテーブルの隅に陣取ってなにやら書きものしてる。ご婦人が数人どの万年筆を買おうかと思案中。その後も何人かのお客様が扉を開ける。皆がその場所の主役、お客様同士が親しく会話し吉宗さんは聞く人。ペンシルビルの5階の万年筆売り場にもなかった、家庭のような気兼ねのない空間がそこにある。
万年筆を安く売るお店、洒落た空間演出でステータス心を満足させる万年筆ブティック、独立系の万年筆職人の作る万年筆屋さんはある。そのどれでもない万年筆屋さん。万年筆マニアも普通のご婦人も若い人たちも和める柔らかな場所「Pen and message」。神戸という街と吉宗さんたちが造り出した素敵な万年筆屋さん。コーヒーを頂きながら、初めて会った者同士だのに、気兼ねなくいつまでも万年筆談義をしていたいと思う場所。主役はお客様、お店の二人はコンダクター。萩原朔太郎の郵便局を舞台にした散文詩を思い出しました。
そんな希望と夢を語れる小さなお店お店が、神戸らしさを作っていると思う。万年筆の種類もどんどん増えてる。私も頑張らなければという気持ちいただいて、「Pen and message.」を後にしました。
ル・ボナーさんとPen and message.さんへは是非伺いたいです。加藤製作所のペンシルホルダーを注文したときは丁寧な対応で気持ちよく購入できました。職場で活躍しています。フルハルターへ出かけて思ったのですが、人と人がつながるサロン的なお店も今の時代は求められるような気がします。