ル・ボナーの一日

新しいブリーフケースのサンプル作りだぁ~

2008年01月30日

今年の前半は革小物も大事だけれど、メンズのブリーフケースの新作を順次登場させないといけません。 その手始めにブッテーロ天ファスナーブリーフのリニューアル版のサンプルを作っていました。 型紙だけでは微妙なバランスが分かりません。実際に作るとはっきり変更点を認識できます。 今までのブッテーロ天ファスナーブリーフの場合の私の思う問題点は、全体に痩せて見える事と、仕切りのない一室の外縫いのブリーフケースの場合、底部分のコバに重みの負担が直接的にかかり変形の原因になるという事でした。これを解消したかった。 前作のメリットは残しつつ、オーソドックスではあるけれど問題点は解消しつつ、自分が欲しいと思えるブッテーロ天ファスナブリーフにしなければ。 底にコバがないケリーバッグなどの前面、底面、後面一体型で作る事にしました。この方法は変形の問題を解消するには最適なのですが、普通に作るとダサくなります。それをエルメスのケーリーバッグのように中央部分下部が豊かにせり出せると、痩せて見えるという問題点も解消します。しかし最適なバランスが難しい。 %E5%A4%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC%E6%96%B0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3.jpg あとぐるりコバ部分を磨いて、ショルダー作ったら完成です。 なかなかいい感じに出来上がりました。修正箇所もはっきりし、型紙修正して本番へGO~です。 今回は芯材は底だけで、あとはブッテーロを割らずに元厚のままで作ってみました。 使い込んで革が痩せても、十分いい味だしてくれるはずです。 %E5%A4%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC%E6%96%B0%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%EF%BC%92.jpg 取っ手につながるベルトも本体に縫い込むのでなく、学手風ブリーフのように本体をぐるりと巻くようにしました。これで鞄本体と中に入る荷物を底の部分で支え、その上このベルトが本体をガードし、クッションの役目もし、パソコン入れても安心です。 使い勝手が良くて、使い込んでも型崩れしない鞄を考えて新型ブッテーロ天ファスナーブリーフを考えたらこの形になった。奇をてらうことなくオーソドックスに。でも隠し味は必要。 店頭に並んだ時に、またじっくり紹介します。今回の写真はちょっとだけ部分アップ。

Le Bonheur (22:12) | コメント(0)

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