100年以上前からティファニーが作っているスターリングシルバー製エンジンターンドバックルを入手して使ってみると、これが凄く良くてオリジナルで作りたいという思い強くなった。そんな時近所（同じ神戸市東灘区）でダイヤルとスターリングシルバー素材のケースを作りムーブメントを組み込みオリジナル時計を製作されているLamazionの吉村さんを知った。同じスターリングシルバー使っているけど畑違いとは知りながら相談してみたら意気投合、作ってもらえる事になりました。純銀ではなく銀92,5%のスタリングシルバーを使うのは硬度を高める為です。

そのスターリングシルバー（シルバー925）素材のエンジンターンドバックルが年末ギリギリに完成して正月３が日工房でベルト製作。色々試行錯誤した結果、柔らくウエストにフィットする革ベルトはシュランケンカーフ原厚（2,5mm前後）の縁を斜め漉きした２枚を張り合わせ。中に芯入れて肉盛りを作る一般的な方法だと腰が出てちょっと求める柔らかさがでないのでこの方法で作ることに。本当にウエストベルトにおいてこの柔らかさは限界ギリギリではないでしょうか？ピンバックルだとこの柔らかさのベルトだと持ちません、ピン穴を必要としないエンジンターンドバックルだから可能な柔らかなフィット感。

こんな風にル・ボナーとラマシオンのダブルネームでシリアルナンバー入りで限定10個、スターリングシルバー素材表示のSV925も小さく表示。このベルト税込44,000円也。

3日にインスタグラムとFacebookでこのベルトの画像アップしたら連続して注文が入り今回の10本はもう完売か？ただ今回のプレーンプレートタイプの10個はこれで終わりですが、紋様入りとか色々デザイン違えて10個限定でこれからもスターリングシルバー素材のエンジンターンドバックルは作って行く予定です。

このプロジェクトに加え、吉村さんに時計ベルト用のスターリングシルバー素材の尾錠をお願いしていて、その尾錠の付いた特別な革製NATOベルトも21mm と18mm幅で完成〜こちらはこのブログが最初の公開なので宜しくお願いします、税込22,000円也。

このラムスキン使ったNATOベルトは今まで色々な革で作って使ってみたけれどフィット感別次元です。

フランス・ボダンジョア社のブロンジェという名のラムスキン、この会社はもう廃業して入手できなくなったけれど、このタンナーの作るラムスキンはパリのオートクチュールで主に使われた最上級ラムスキン。少しだけまだ持っていたのでNATOベルトで使ってみたら、これが今まで味わったことのないフィット感。その気持ち良さを皆様にも知って頂きたくて製品化。

ステッチを入れてないのも手に巻いた時の肌への当たりをよりソフトにする為、決して手抜きした訳ではありません。ステッチ無くても非破壊強度の接着なので安心してください。

右から黒、キャメル、ブルー、ワイン、レッド

ボダンジョア社のラムスキン以外の革でもちょっとだけ。左からテイカのベビーカーフの茶のヌバックとスムースのグレー、そしてイタリア・フラスキーニ社のスムースソフトカーフのパペーテ（今まで出会った革で一番好きかも）の黒。この３点は超薄仕上げです、元々が薄いベビーカーフの為。

半年ほど使っていますが本当に良いです。特に非防水のヴィンテージ時計に装着すると安心感抜群、NATOベルトの仕様だと直接時計の裏蓋が肌に触れないので汗が心配な夏場でも大丈夫。耐久性はまだ半年なので分かりません。

手首が太めの方はお試しあれ。ベルトを一般的な方向とは逆で下バックル上剣先で装着してみてください、何故なのかは分かりませんがフィットするはめ心地を得られるはずです。これはNATOベルトだけではなくてオーソドックスなタイプの時計ベルトでも同じです。

是非この今まで経験した事のないフィットしてクッション感も感じられる革製NATOベルトをお試しあれ。エージングが楽しめるスターリングシルバー素材の特別なバックルがその気持ち良さに花を添える。18mmも21mmも共通税込み22,000円也。