ル・ボナーの一日
イタリア旅行前のル・ボナー
2007年09月06日
作業机から窓越しに見える風景は目に優しい。夏真っ最中は子供連れの家族で賑わっていたけれど、学校も始まり普段の人影まばらな、お店から見える風景に戻っています。15年間この静かな環境でお店を続けられたことを感謝します。これからもこの風景を見ながら、カバンを作り続けていきます。
今ル、ボナーというベルトキーホルダーを作っています。このキーホルダーはル、ボナーらしい皮革縫製方法をコンパクトにお伝えできる製品として常時店頭に並べて置くように心掛けている品です。そんな思いもあり、ユーロ高の影響もあり大部分の製品の値上げをしましたが、このル、ボナーというキーホルダーは3990円のまま据え置きました。
他の小物も作っていかないといけません。今まで型紙を起こしてサンプルを作って、その量産は信頼できるコバ磨きのできる小物職人さんにお願いしていましたが、その浅草の職人さんも技術があるので、中国の量産革小物工場の技術指導者として海を渡ってしまいました。他に小物量産職人の方はおられるのですが、ル、ボナーが望むコバ磨きの小物の職人さんとなると本当にすくない。何人もの職人さんに挑戦してみていただいたのですが、私たちが満足できる革小物が出来上がってこなかった。そのため1年以上小物が極端に少ないル、ボナーでした。やはり自分で作らないといけないようです。財布などの量産も今後私自身ががんばりまぁ~す。
途中、神戸セレクションに出品する絞り技法の3本差しのペンケースの最終サンプルができあがりました。絞りの木型の微調整がうまくいって安定した絞りができるようになったら量産スタートです。これをフラソリティーのみんなのところに型紙と一緒に送ります。私がイタリアから帰ってきた頃には、生産体制が整ってスタート出来る状態になっていることを願っております。
昨夜、万年筆菌にどっぷり侵された患者が来ました。私から移ったと彼は言っておりますが、こんな豪華なウッドケースに入った限定万年筆を入手するなんて思ってもいませんでした。困ったお人です。私は知りませ~ん。
今日は休みだったので、私はイタリアで着る服をユニクロで買ってきました。チノパンツ3本、ワイシャツ3着、下着のTシャツ3枚、パンツ4枚、靴下6足。あわせて18,000円とちょっと。イタリアではフォーマルな服も必要だと言われていたので、スーツカンパニーで12000円のブレザーも数週間前に購入しました。私は普段着るものはこれで十分であります。
今日もX01HTでブログを書いてみました。写真がイマイチであります。目も疲れま~す。無線LANうまくイタリアでつながるかなぁ~。そのことが気がかりであります。ダメな時はダメで、その時はおゆるしを~。
Le Bonheur (23:37) | コメント(2)
Comments
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まるさん
ブログにも紹介していただいて、恥ずかしくもありがとうございます。楽しく鞄職人として過ごしてゆきたいと思っております。
またいつかお会いできる時を楽しみにしております。鞄職人同士夢や現実を話したいですね。
おはようございます。
磨きをちゃんと出来る小物作る職人さんも減ってるんですね。
10年以上前から業界で言われていたことが、もうすぐ現実となり作る職人さんがいなくなっちゃう時代がやってきますね。
こんなに楽しい仕事なのに残念です。
この仕事の魅力を松本さんのブログからとても感じることが出来ます。
若い世代にたくさん知ってほしいですね。。。
同じ仕事をしている私でさえもすっかりファンになっちゃいました。