ル・ボナーの一日

KENSAKIの樫本氏来店 !

2007年06月12日

幻のKENSAKI万年筆を作った樫本氏が来店されました。前々から古山画伯から色々とお聞きしていて、まだ一度もお会いしていなかったけれど夫婦で会いたかったお方です。 樫本氏は神戸で生まれ育った神戸っ子です。現在東京に居を構えておられますが、神戸を感じさせる紳士です。同窓会での帰神、その前に来てくださいました。 KENSAKI.jpg 万年筆秘密結社?KENSAKIのリーダーの樫本氏が100本限定で作ったKENSAKI万年筆1号は傑作万年筆モンブラン149を凌駕する大タンク容量、大インクフローの車で言うならアストンマーチンのような万年筆です。 金ぺんはドイツ、ペン芯はフランスで、軸はアメリカ。樫本さんが世界を駆けて作り上げた稀有な万年筆です。軸のデザインは見ればすぐ解る古山画伯が担当。おとぎの国の王様のよう。金ペンのデザインも一部ロジュウムメッキを使った魅力的なオリジナル。ペン芯もエボナイトの削り出し。現在の大メーカーでエボナイトのペン芯を使っているところはありません。その方が良いのは解っていても。 KENSAKI万年筆は万年筆を愛するロマンスグレーの紳士、樫本氏の夢の結晶です。その思いに共鳴したプロフェッショナルたちが集結して作り上げた妥協なしの幻の傑作万年筆です。その万年筆が目の前にある。 ペン先.jpg シリアル36.jpg 秘密にしておくべきなのだろうけれど、私の暴露癖は私の中だけに閉まっておけない。 実はこの日本限定38本の中の36番を頂いたのです。確かに私の知りうる限りの万年筆の中で一番欲しかった万年筆ではあったのだけれど、それは見果てぬ夢と思っていました。頂けるなんて夢にも思わなかった。配慮ある大人であれば欲しくても遠慮すべきところ、ランドセルを背負ったオヤジの私は狂喜乱舞し感動で目頭熱くしながら、その申し出を断るなんて出来なかった。その上私だけではハミさんが可哀相と、ハミには漆塗りのシェーファ・タルガ。 差し上げる条件として、必ずペン先研ぎ調整名人のフルハルターの森山さんの所に持ち込んでから使ってくださいと樫本さん。喜んでそのためだけに東京に行きま~す。 その時また東京でお会いしましょうと、神戸的風情の紳士はル・ボナーを後にされました。 2本.jpg このKENSAKI万年筆用のペンケースはTAKUYA君にオーダーすることにします。自分で作るのも良いのだけれど、ペンケース作り日本一のTAKUYA君に頼みたい。 物欲から開放された彼が唯一心から欲しいと思っている万年筆がKENSAKIです。その万年筆を入れるペンケースですから、特別な思い入れを持って作ってくれるでしょう。 樫本氏が帰られた後すぐTAKUYA君に電話しました。彼は羨ましそうでした。

Le Bonheur (21:57) | コメント(5)

Comments

  1. orenge より:

    「KENSAKI万年筆」は「万年筆」という枠には収まり切らないと思います。もはや「芸術品」でしょう。欲しいですね。

  2. ル・ボナー松本 より:

    orenge さん
    実物を見ると迫力に圧倒されます。万年筆が大好きな人たちが集って妥協せずに作り上げた結晶のような万年筆です。この万年筆はお金を積んでも買えない幻の万年筆です。その幻を私が現在持っている幸せをかみしめております。

  3. TAKUYA より:

    松本さん
    とても興奮した松本さんからのお電話を頂き、私もとても幸せな気持ちになりました。
    松本さんのお人柄がそうさせるのですね!!
    幸せのお裾分けありがとうございました!!!
    ペンケースのご指名もありがとうございます。お任せ下さいませ!!
    オーダーシート送ってくださいね♪

  4. orenge より:

    贅沢の極みですね。眺めているだけで幸せになりそうです。クリップがふくよかで体の一部のような気がしてきました。。

  5. ル・ボナー松本 より:

    TAKUYA さん
    KENSAKI万年筆のケースはTAKUYAちゃんのしか考えられませんでした。149より太いKENSAKIをスマートに収めるにはTAKUYAの独特のハンドメードの絞りのペンケースが一番。期待してまぁ~す。
    orenge さん
    クリップのデザインは特に秀逸です。大変細やかな細工をほどこしたクリップです。さすが古山画伯。

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