ル・ボナーの一日
プロジェクトX、、、?
2007年04月30日
山奥の精密金属加工会社のK社長さんが、出来上がったグラス用の削り出し錠前の一部を持ってきていただきました。素晴らしい出来で大感激。各部分の精度が高くカチッカチッと気持ち良い固さ。仕上がりレベル世界一のカバンの錠前です。残りの錠前の出来上がりは連休明けだと言うK社長様のお言葉信じて心待ちにしております。ロジウムやスーパークロームのメッキで仕上げた限定錠前を早く見たぁ~い。
精密金属加工会社のK社長さんの技術力と発想は、業界の多く人が天才と認める金属加工のスペシャリストなのでありますが、子供のように自由で、興味の趣く仕事を最優先するお方なのであります。したがってこの錠前も困難な部分を試行錯誤してクリアーしてサンプルを組み上げた段階で、次の興味ある仕事に心は移っておられるようであります。
社長にとって仕事も遊びの延長線上に存在するのです。どこかのかばん屋のオヤジと似ています、、、、?。そんな変なオヤジ達を取りまとめてビジネスプランを組み上げないといけないY氏は悲惨な役回りです。
その精密金属会社の社長さんが先日金属関係のお仲間を引き連れてル・ボナーに来られました。これが蒼々たるメンバー。元大学の教授で今は金属会社の社長さん、大手金属会社のエリートビジネスマン、高校の頃全国摸試で一番になったことのある秀才鋳物屋さん。
そんな仲間の皆は田舎の精密金属加工会社の社長K氏は天才だと真顔でいう。何が天才なのですか?と尋ねると発想が自由で柔らかいことだという。確かにそんなメンバーの中心に、取りまとめはしないけれどK社長はいるように見える。イタリアちょい悪オヤジを標榜するK社長は、実は凄いお人なのであります。
K社長のなかば強制的なセールスが功をそうし?お仲間の人たちはいっぱいル・ボナーでお買い物をしていただきました。その後三宮のとあるお好み焼き屋でよからぬ密談?。オヤジ4人、お酒も飲まずにK社長の言いだしっぺで、俺たちで”プロジェクトX”やろうとみんなを集めたのです。”プロジェクトX”?意味が分からなぁ~いと皆。K社長自身も具体的には何も考えていない。しかしK社長には熱く夢中になれる仕事を仲間としたいという思いを強く持っているのです。
今度そのお歴々と、イタリアちょい悪Y氏。それになぜか私も末席に鎮座して、ル・ボナーのお店の隣にあるシェラトンホテルで”まだ何をするかも決まっていないプロジェクトX首脳会談”をしまぁ~す。
遊びと仕事は同意語です。人生楽しく真剣勝負。
Le Bonheur (21:32) | コメント(4)
Comments
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ノブさん
この後、ジャーマンシルバーと真鍮のバックル、ダレスやフタブリーフなどに使う錠前を順次作ってゆきます。K社長は現在マガジンラックの骨組をアルミで作っていて、私がそれに革の袋を手縫いで作ることになっております。
”まだ何をするかも決まっていないプロジェクトX”ではポルシェデザインのような、オリジナルなデザインコンセプトを持った小物をトータルに作り出すような企てがやれると楽しいと思います。 -
初めてコメントいたします。
ルボナーさんのグラスを買いたいな・・と前から思っていたのですが、この錠前を使って、最近のユーロ高も勘案いたしますと、大体お幾らぐらいになりますでしょうか・・?いきなりお金の話ですみません(><) -
トロフェオさん
コメントありがとうございます。
次回からグラスは168,000円からになります。平均すると2割程度の値上がりとなりますが、グラスは大幅値上げになってしまいます。御理解ください。
期待しています。滑らかで、しっかりとした操作感は、スポーツカーのシフトと同じで気持ちよいですよね。操作するたびに手ごたえが異なると気持ち悪いですね。
意気投合した仲間と楽しんで物を作るって最高ですよね。