ル・ボナーの一日
初めて作るコンビのタンクトート
2007年04月28日
シュランケンカーフで作るタンクトートは人気のある定番バッグです。
今回は特別にコンビで作ってみました。白ぽいライトグレーでこのタンクトートを作ると、取っ手の部分が特に人の汗などで負担が多く汚れやすいと思い、少し濃いグレー色のトープをあわせてみました。
出来上がるまで不安でしたが、この色のコンビなかなか上品で良いのではと思っている私達です。
このトートバッグはA4ファイルまで入る少し大きめの女性用のトートバッグですが、今回は少し芯材を工夫して、今までより柔らかくて軽く仕上げました。今回は春夏を考えて作る色をチョイスしたのですが、シュランケンカーフのシボの状態もバランスがとれていて良い感じの表情です。
このタンクトートを作り始めた頃は、夏場には生地とのコンビでも作っていてよく売れたのですが、生成りのコットン生地はひと夏で汚れを吸ってしまい悲しい状態になることが判明したので、今は生地とのコンビのバッグは他のカバンも含めて作らないようになりました。汚れ以上に生地合わせのカバンを数年毎日のように使うと生地表面が摩擦で擦り切れる事が多く、その場合修理は難しいのも、生地あわせのバッグを作らなくなった大きな理由です。
生地あわせのカバンを置かないかばん屋は夏場暑苦しい店内になりがちなのですが、ル・ボナーはおかげさまでカラフルなシュランケンカーフを使ったカバンたちが多くあるため、店内は生地あわせのバッグがなくても涼しげに見えると思います。特に夏場は水色とオレンジがよく動きます。非常に爽やかで素晴らしい発色です。
この後女性用のバッグは夏に向けて、久々に作るミセスそしてクレールと続きます。
ミセスは黒、水色、オレンジそれと紫で作ります。紫のシュランケンカーフで作るミセスは初めてなのでどんな風になるのか楽しみです。クレールは水色、コニャック、ライトグレー、黒で作ります。
ペリンガー社のシュランケンカーフは私達二人の大好きな革です。
Le Bonheur (21:00) | コメント(2)
Comments
-
オカザキさん
ツートンでのカバン作りは、出来上がるまで不安ですが、新しい可能性を定番の製品からも生まれてくると思うので、これからも時々試していこうと思っています。
お世話になっております。
ライトグレーとトープのツートーンの“タンクトート”、ホントに上品ですね!!
“グラス”,“キューブ・ボストン”でも上品な仕立てになりそうですね!!
近日中に拝見に伺います!!