ル・ボナーの一日
小さな木造のヨット
2007年04月26日
今日も午後からは、休日だけれど工房で仕事をしていました。これからゴールデンウィークです。ル・ボナーは休日の木曜日も休まず頑張りま~す。
その前に、今日は天気も良く気持ち良い風が吹いていたので午前中はビーちゃんに乗って新西宮ヨットハーバーにドライブ。海の風を感じながらリフレッシュです。
ショーウインドウに映るビーちゃんはやはり可愛い。思わずシャッターをパシャッ。こいつは手放せない。朽ち果てるまで一緒に居ようと思う。
アクセルのレスポンスが直接エンジンに伝わるキャブレターのビーちゃんの加速感は、決して早くはないけれど現在の車では味わえない気持良さ。三角窓から入る春の風はまるでオープンクルージング。
このヨットハーバーには私の大好きなヨットが係留しています。そのヨットは佐野造船が作った総チーク材で作った25フィートほどの手作りの小さなヨット。老オーナーの奥様の名前を冠したこのヨットは小さいけれど、私には特別の存在に見える。大きなクルーザーや最新のヨットはお金に余裕があればオーナーになれるし、快適な居住空間を提供してくれる。しかしこのヨットのように、木造でペンキも塗っていない場合色々な部分で負担をオーナーにかけてしまう。作り手の思いを理解して、負担も楽しく受け止めないと維持してゆくのは大変だと思います。
この小さいけれど特別なヨットを見ると、私はカバン作りを頑張ってやろうという勇気がわいてきます。
作り手の思いを込めて作ったモノを、その思いを大事にしながら手をかけて維持する。その時モノは特別な宝物になる。このヨット美しいと思う。
それにしても、私達夫婦はいつも一緒です。子供たちが大きくなって今は一緒に行動することはなくなったけれど、子供たちが小さかった頃はいつも家族一緒だった。
東京で製造卸をしていた極貧時代、取引先のかばん屋さんに営業で行く時も、材料屋さんに仕入れに行く時も家族一緒に行っていた。ハミは家に居てカバン作りして、私だけが営業や仕入れに行く方がどう考えても効率良いのは分かっていたけれど、家族一緒に行動していた。
今は夫婦二人とチャーとで行動することが多くなりましたが、結婚する前の私の気持に戻って二人で老年を迎えたいと思っている私です。
Le Bonheur (22:19) | コメント(5)
Comments
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niwaさん
お買い上げありがとうございました!!松本さんからお話聞いております。
喜んでいただける事が職人にとって一番嬉しいことです。
時間を掛け抜いて、とことん作り込み、磨きに磨いた一品です。
修理をしながら長くお付き合い下さいませ。
松本さん
このヨットは素敵ですね!!今度連れてって下さいね!
あっ、私は邪魔?? -
niwaさん
気に入ってもらえているようで嬉しいです。私も頑張って3本差しのペンケースを良いものに煮詰め込んでお店に並べますので、その時は連絡しますね。待っていてくださ~い。
TAKUYAちゃん
このヨットいいでしょう。佐野末四郎(佐野マジック)で検索すると、彼が一人で作った木造船の数々を見ることができますよ。
一緒に見に行きましょう。苦手なチャーの指定席に一緒に乗ることになりますが、それでよければ是非。 -
松本さん
家内に聞いたら、尻尾を振っていたなら大丈夫とのことでした。
是非、ご一緒させてくだ・さい・・・
ヨットも検索してみました。
同じ職人としてとても刺激になるものでした。情熱がひしひしと伝わりました。
私も妥協のない作品作りをこれからも続けて行きたいです。 -
TAKUYAさん
佐野末四郎という人は、素晴らしい独立系船大工です。TAKUYA君もそんな職人の道を歩んでおります。私も頑張らないと。
水曜日に運命的な出会い、そう言っても過言ではないと思います!TAKUYAさん作成のペンケース、それも万年筆の軸と同じ「バッファロー」…正直なところ、万年筆が一本買える価格故に迷いましたが、後悔全くなし!ほんとに良いご縁に感謝!松本さん作成、「パパス」とともに成長していきたいです。
追伸:3本差しのペンケース、完成したらご連絡ください。すぐに参ります!