ル・ボナーの一日
ランゲ1とレンセイ製菓
2007年03月18日
ホームページにアップしたばかりなのに、ラフィーヌの最後の1個が売れました。
ラフィーヌに使った、フランスのデュ・プイ社が作ったロダニールという革は、ここの所幻滅させられつづきのデュ・プイの革の中にあって、この革だけは特別素晴らしい革でした。しかしもう在庫もオーダーで使う分しか残っていないので、次回このラフィーヌを作る時は別の革になってしまいます。
そのため最後の1個は売れない方が良いと、店頭には並べず工房の奥のガラスケースに入れておいたのですが売れてしまいました。娘を嫁にだすような気持ちです。でも親しくしている顧客の方が買われたので、これからもその後の様子を知ることが出来るので安心です。
ラフィーヌを買われたお客様のされていた時計、ランゲ&ゾーネのランゲ1です。
ランゲ&ゾーネの作る時計は、スイスの高級時計の繊細で上品な仕上げと違って、頑強で厚みもあって重い。それでいて上等な時計で、私は買えないけれど大好きな高級時計です。
今回見せて頂いた、ランゲ1は、ダイヤルは真珠貝を使い、ケースはホワイトゴールドのロジウム仕上げです。上品なランゲ1です。ロジウムのメッキは、削りだし錠前プロジェクトでも使う究極のメッキ素材。そのシルバーの光沢は繊細で美しい。ドイツ人の感性が作り出した素晴らしい時計です。
そこにいつものF夫妻登場。前から気になっていたけれど、買えずに今日まで来てしまった、レンセイ製菓の紙袋を持って。
今マイブームのモトコー(元町高架下商店街)にあるレンセイ製菓は第二次世界大戦後ずーとこのモトコーで営業し続けた手作りのお菓子屋さんです。現在は老夫妻だけで作って売っているのですが、昔はお店で売るだけでなく大々的に作って卸していたのであろう事が、お店奥に並ぶ、古くなった重厚な機械類の数々がしのばせてくれるお店です。
昭和30年代から時間が止まってしまったようなお店で作る洋菓子はやはり期待していた通り、まだクリスマスケーキといえばバタークリームか固いチョコレートに包まれたモノしか食べた事のなかった私たちが子供だった頃のままの洋菓子でした。
蝋で作った食品サンプルのような見かけ、それに大きい。
しかし見かけから予想したほどには甘くはなく、甘いことは甘いですが美味しくいただけます。ただ大きいので、1日一個で十分満足します。昭和30年代のノスタルジアを一緒に頂く事が出来ます。沢山はこの年になると食べられませんが、賞味期限が10日もあるので大丈夫です。
それに安い。この大きさで、一個80円。10個入りで800円、それに和装小物を入れるような紙箱が130円で、計930円。
これで、次回からの東京出張の時のお土産は決まりで~す。15個入りのを買ってゆくことにします。かさばるけれど、神戸の笑いと感動を伝えることができます。
お客様にもおすそ分け。ランゲ1を腕に巻いて、ラフィーヌの入った大きな袋と一番甘そうに見えるレンセイのお菓子を選ばれて帰っていかれました。
屈折したアルファ好きでモトコー好きのY氏が夜来られました。どうぞ召し上がれと勧めたのですが、相当甘そうな見た目に怖気づいて拒絶されました。
変わらず作り続けることは、凄いことです。
Le Bonheur (21:50) | コメント(3)
Comments
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orengeさん
私もGSの手巻きに魅力を感じて、去年買おうと考えていましたが、初期型GSを見てしまってから、そちらの方が欲しくなってしまいました。ただ決めています。初期型GSは8万円までで購入すると。その値段ではなかなか厳しいです。 -
初期型GSの相場は結構高いというか高過ぎですね。数年前までは機械式(国産)は安く手に入りましたが,最近では見直されて高値です。かくいう私は,国産・舶来モノのデッドストック(GSはありません)を数本格安で手に入れました。店頭に眠っていたものやインターネット(時計屋さんのモノ,オークションではありません)で買いました。素材,振動数,メカニズム(テンワなど),精度,姿勢差,アフターサービスなどもしっかり聞いて買ったので,何の問題もありませんでした。まだまだ探せばお宝が眠っていると思います。気長く私も探したので是非いい状態のものを手に入れてください。
ランゲもいいですね。私は時計はもういらないので,鑑賞するくらいで丁度いいです。もし,1つ絶対買わないといけないという条件があるなら,GSの手巻き(ステンレス,革ベルト)を選ぶと思います。この洋菓子はいいですね。舶来ということばが似合います。神戸らしいです。