ル・ボナーの一日
ディープなワンダーランド、 モトコー
2007年02月18日
元町高架下商店街(通称 モトコー)は今でも怪しげなメリケン神戸の風情を残す数少ない商店街です。
古着屋さんや中古のモノを売るお店が多く、粗大ゴミを拾ってきて売っているのではないかと思うようなお店もあって、掘り出しものがありそうな気配と酷いものをつかまされる気配がごちゃ混ぜになった一種異様な空気をかもしだすショッピングアーケードです。
錠前プロジェクトをプロデュースしていただいた、屈折したアルファ好きのY氏はイタリアちょい悪おやじ風ではなく、ちょい悪まっしぐらのお方です。
旧居留地のレトロなビルヂィングに事務所を構え、日々元町に行っているのに、モトコーには今まで足を運んだことがなかった神戸人でした。
そんなY氏が始めて、仕事の合間にモトコウを訪れました。
Y氏は古着屋に架かっている革ジャンパーがきになりました。馴染んでヤレた感じが良い感じ。
今風のファッションに身を固めた若い店員さんの説明では、この革ジャンはドルガバ (ドルチェ&ガッバーナの事らしい) の下請け工場がイタリアのミラノにあって、そこで作られた革ジャンで、ブランド名はMILANO。非常に説得力のないセールストーク。ブランド名がMILANOが怪しすぎる。でもよく見てみるとゴートスキンと記してあるし、メイド イン イタリーと書いてある。
このデザインと革質が気に入っていれば、安ければ店員さんの説明はさておいて買いかとY氏は判断し、17,000円という充分安い値段を、ドスの効いた大阪弁で値切り交渉。
店員さんはいいっすョと言いながらはじき出した値段は7500円。安すぎる、最初の値段はなんだったといいうのかぁ~。
Y氏はこのMILANOの革ジャンが気に入ってしまい、アルファ147GTAに乗る時にはこの革ジャン。イタリアちょい悪おやじへまっしぐら。
私もモトコーで中古のアンプを買ったことがあります。
その中古家電店は洗濯機から高級オーディオまで色々あって、その頃中学生だった息子がオーディオアンプが欲しいというので買いに行きました。音を聞きたいからスピーカーにつないで聴いてみたいと店主に頼むと、大部分のお客さんは音なんて聴かずに買ってゆく船乗りさんが多いから面倒臭いとぶつぶつ不満そう。大部分のアンプがボリュームのつまみを回すとガーという音がする不良品。そんな中ガーと言わないアンプを3000円で買ったことがあります。今はもう我が家にないけれど。
モトコーは面白い商店街です。神戸のディープなワンダーランドに是非一度訪れてみてください。また訪れてみたいと思う、モトコーパラノイアにはまってしまう人と、2度と行きたくないと思う人に2分されると思います。濃いですよぉ~。
Le Bonheur (21:58) | コメント(3)
Comments
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大学生のころ、毎日のように行ってました~。友達も色んな店舗でバイトしていたし。今では恥ずかしくて着れない古着、意味不明のワッペンなんかの小物を、よく物色してたのを思い出します!そういえば、今では、ほとんど行ってないですねー。久々に行ってみようかな。
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orengeさん
三ノ宮高架下は綺麗になってから行かなくなりました。懐古趣味のおじさんにはモトコーはこのままで頑張って欲しい魅力的な商店街です。
kazubonさん
社会人になってからモトコーを歩くと、学生だった頃には見えなかった屈折した魅力が見えてきますよ。初期のグランドセイコーが12万で売っていて触手が動いたけれど、モトコーで12万は勇気がいる値段で、結局買いませんでした。でもそんなドキドキも味わえます。
三宮・元町の高架橋下は,以前はよく通いました。閉店した銀座堂を始め,ミスターボンド,タイガースブラザース,ツィードマス,ナイロンなど楽し怪しいステキな店の集まりですね。南京街も家族のお気に入りで,よくいろんなものを立ち食いしました。「舶来」という言葉がよく似合う場所だと思います。