ル・ボナーの一日
神戸に来て14年
2007年01月17日
私達が東京から神戸に来て14年になります。
今日で、阪神淡路大震災から12年目になります。あの出来事は決して忘れない。多くの人が傷つき、心も傷ついた経験を共有した日々は、故郷を持たなかった私達夫婦が、神戸という地を終の棲家と考えたきっかけでもありました。たまたま私達家族は全員無事でしたが、もし半年前まで住んでいた芦屋の長屋に居たら無事ではすまなかったと思います。1月17日の日は、朝起きると黙祷します。
神戸の街の良さは全てがコンパクトに収まっていることだと、神戸を愛する人は言います。
馴染みの物販のお店も、三宮を中心とした繁華街に集中していて徒歩で回れる範囲。飲食のお店のレベルも高く、安くて美味しいお店が多い。港は身近に感じられて、海水浴場も市内にある。自然もすぐ近くに六甲山があり、お金持ちの場合、自宅から20~30分車を走らせたところに、自然いっぱいの別荘を持つ事ができるのです。
そんなコンパクトな街を、少し距離をおいて接することのできる六甲アイランドは、私達には神戸を好きになるのに良いバランス。
神戸は震災で多くの古い建物が壊れ、神戸らしい味わいを残した街並みは少なくなったけれど、神戸を愛する人々と、神戸らしいお店が、神戸を彩る。新しくなった街並みの路地裏に、ハイカラ好きの神戸人とエトランゼが作り出した文化が今も脈々と続いている。
そんな神戸が大好きです。私達はそんな神戸で年老いてゆきます。
Le Bonheur (22:11) | コメント(2)
Comments
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Y,N,さん
ほんとにここの所、昔からあったお店が閉店されることを多く見ます。ハイカラな地方の港町の風情を支えたお店がなくなってゆくのは寂しいことです。でも六甲山はそんな港町をいつまでも包み込んでいます。
17日は東京でも神戸の映像が繰り返し流されました。震災そのものの残念な気持ちはもちろん、震災後しばらくはがんばられていた方々が、この十年少しで店をたたまれるなど、帰省するたびに、古き良き港町の風情がなくなって行く寂しさをを肌で感じざるを得ません。
そのようななか、六甲山だけは神戸のシンボルとして泰然と変わりません。港町は日本中数多あれども、緑の山麓に街が抱かれた港町の景色は他にはなく、この景色を見るたびに安堵します。
1月17日に六甲山の写真をありがとうございます。