ル・ボナーの一日
修理完了のA4サイズのグラス
2006年11月07日
7,8年前に特注でブッテーロを使って作ったA4サイズのグラスが修理で里帰りです。
取っ手を付ける根革の部分が切れかかっていて、その交換です。
前のベルト部分を取り、かぶせ部分の糸をほどいて、新しく作った根革部分を付け替えて元どうり縫い直して、磨き直してできあがりです。今回は今まで付いていた根革より厚みを増した根革にしました。これで大丈夫。
それにしても、ブッテーロは良い革です。この年月使い続けると、多くのタンニンなめしの革鞄は老化した人の肌のようになっているモノを多く見るのだけれど、ブッテーロはまだまだしっとりと油ギッシュ。薄い色だけに、シミやキズは年月に準じてあるけれど表皮は元気そのもの。これからも頑張ってくれるでしょう。根革だけが新品の革で今は違和感がありますが、数年経てば最初からこの根革であったと思うほど同化していることでしょう。
このカバンの場合、現在も定番で使っているブッテーロなので修理のための革を心配することはありません。今は使っていなくて昔使った革のカバンの修理も困らないように、ル・ボナーでは革を残しています。私たちがこのお店を続けている間は、修理は同じ革でやれます。私たちの年齢が増すと共に、里帰りの日数がどんどん増していってしまいますが、丁寧に修理しますので、長い里帰りを我慢していただければいつまでも使い続けてもらえます。
いつまでも使い続けたいと思ってもらえる鞄を作り続けたいと思ってます。
Le Bonheur (21:45) | コメント(3)
Comments
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たなかさん
特注だったので定番のグラスとはサイズも仕様も違います。
取っ手の仕様は変えてあります。定番の仕様の方が丈夫で問題が出難いと思います。 -
お返事ありがとうございました。
グラスのスタイルが気に入ってお願いしたものですから。
どうぞ宜しくお願いします。
グラスの画像を見せていただくと、
実寸よりも細くみえますね。
10センチの幅があるように見えませんね。
取っ手の部分も今の作りとは少し違うようですね。
ブッテロー良さそうですね。
財布を楽しみにしています。