ル・ボナーの一日
新聞会館とかつ丼吉兵衛
2006年09月11日
今日は新しくパスポートを申請しに三宮にある旅券事務所に。
ビルの高層階にある旅券事務所の窓から、昔新聞会館のあった場所に新しく建ったミント神戸というビルが見えました。旧新聞会館とは似てないと思うのだけれど、なぜか旧新聞会館を思い起こさせます。
阪神大震災で壊れるまで、三宮駅のホームから見える風景の一部としてあの少しぼろいビルは大事な存在でした。
私が10歳の頃始めて、県の公務員をしていた親父が神戸に連れて来てくれました。その時の記憶は強く残っています。但馬の田舎で育った私はそれまで年末に姫路に買い物に連れて行ってもらうぐらいで、神戸には行った事がありませんでした。三宮の駅に着いて最初に目に付いたのが旧新聞会館でした。それ以来なんのヘンテツもない雑居ビルの旧新聞会館を目にすると、神戸に来たという気持ちになりました。
初めての神戸の時、親父は栄町あたりの外国の船乗りさんが多く利用するタバコの煙がたち込める酒場のようなレストランに連れて行ってくれました。その時初めて外国の空気を感じました。
あの頃の神戸の空気は薄れましたが、今も残っています。趣味人の大人のワンダーランドとして。
パスポートの申請を終えた後、急ぎ一駅先の杉本酒販へ徒歩で。
ここは酒販と名乗っているのにメインはタバコ。神戸一葉巻を揃えています。愛煙しているダビドフの葉巻をきらしていたのでまとめ買いです。途中何軒かのお店に立ち寄りたい衝動にかられながら急ぎ足で杉本酒販に一目散。今回はちょっと太めの葉巻も何本か入手。
最後に今日の最大の目的、かつ丼吉兵衛で昼ごはん。このお店いつも行列して並んで待たないと食べることができない人気のかつ丼屋さんです。ここのかつ丼は大変旨いのですが、それ以上に店主の手際の良い仕事を見ているだけで楽しいのです。吉兵衛の店主のかつ丼を作る時のスピードは神業です。その無駄のない仕事ぶりを見ているだけで、帰ったら仕事がんばるぞーという気持ちにしてくれます。並600円で充分お腹いっぱい。950円のだぶるを一度頼んだことがあるのですがこれは相当な大食漢でないと厳しい。
あーいけないいけない。神戸の中心地に来てしまうと色々なお店に立ち寄りたくなる。神戸にはまだまだ私が行ったこがない本物の名店がありそうです。一駅分歩いただけでも魅力的なお店をあちこちみつけられます。街歩きが楽しくなってしまう街、神戸です。
神戸にも街を見守る天使たちが居る様に思えます。
Le Bonheur (21:16) | コメント(0)
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