ル・ボナーの一日
学手風ブリーフケースが出来ました。
2006年06月26日
ハミが久しく作らなかったメンズバッグを作りたいと手がけていた、学手風ブリーフが出来上がりました。
今回は7個作りましたが、4本は予約が入っているので、店頭に並ぶのは、クロ、チョコ、茶が一個ずつです。表の革は私たちが大好きなワルピエ社のブッテーロを使い、内貼りの革には柔らかな質感を出すためにピッグシルキーを使いました。ワイン色でも作ったのですが売れてしまいました。ベルトを通すゲタ型のループに手間がかかるので少しお高いです。今回は錠前も2種類使ってみました。
学手風ブリーフケースは開閉が面倒なカバンです。しかしこの2本のベルトがあることでカバンの型崩れを防ぐという利点と、カバンのなかに入れているモノを衝撃から守る役目をしています。その部分をより強化するためにル・ボナーでは太いベルトと盤面よりでっぱるゲタループにしています。
というのは後でつけた理由で、存在感のあるカバンに仕上げたくて考えたデザインなのです。
学手風ブリーフは多くのブランドで作っていますが、こんな厚いベルトを一周させてゲタを履かせたループを使っているところは他にないと思います。
ゲタ型のループはエルメスがボストンバッグに使っていて、部品一つの存在感に感心して、それ以来ル・ボナーでも手をかけたクラシックなカバンには使うようになりました。
本体は芯材を最小限に抑えて、革の質感そのままの柔らかい仕上がりにしています。ベルトがないと型崩れしやすい硬さです。それゆえに2本のベルトはなくてはならない部品なのです。
威風堂々、存在感のあるカバンです。
Le Bonheur (12:34) | コメント(2)
Comments
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たなかさま
手間をかけて小ロットで作ったカバンはそれなりの値段をつけることにしました。価格は写真と一緒にホームページに来月中に載せます。
かっこいいですね。
見ると欲しくなるのですが、
今回は辛抱してボストンバッグを
待っていようと思いますが、後学のために、おいくらくらいか、もし宜しければ、教えてください。