ル・ボナーの一日
デジタルについていけない世代。
2006年06月10日
世の中のデジタル化に、私は全然ついていけません。
今日も、地上デジタルに対応させるための、ケーブルテレビの工事が我が家でありました。今日から我が家は70チャンネルほどが視聴出来るようになるのですが、リモコンの操作を覚えるだけで、頭がパニックを起こしそうです。私の老化しつつある頭脳は説明書なるものに拒否反応を起こします。
同業者を見渡した時、私の年齢あたりを境に、年寄りはデジタル機器に弱い者ばかり。それに比べ若い人たちは自分でホームページも作り、パソコンの保守点検も自分でしている人が多く、デジタルを上手に使っている。私はブログは好きで続けていますが、なにかパソコンに異変が起こると、必要以上にパニくって、専門家の助けをお願いしてしまいます。
今回のテレビデジタル化も、我が家の中の模様替えで、テレビの位置を変えてアンテナの差し込むところが変わるたびに調整が必要らしくて、そのたびにデジタル音痴の私は、ケーブルテレビジョンの人にお願いしないといけません。なんと不自由なことか。
一度、進化するデジタルネットワークを知ってしまうと、それのない生活に戻れなくなってしまいます。どのあたりが良いバランスなのか冷静になって考えて、折り合いをつけていかないといけません。
電化製品の技術的進化は急激で大容量で変わっています。しかしテレビが白黒からカラーになった時、ビデオデッキが登場した時のような感動は得られません。なくてもいい技術を押し付けられているようなところもあります。選択する知識が必要なのですが、なかなかそれも大変です。
私はデザインに着目しています。技術で大差ないなら、デザインというアナログなものでの選択の方が豊かにその電気機器と一緒に暮らしていけるように思うのです。
数ヶ月に一度来られる、70歳を越えられた仲の良いご夫婦が今日来られました。ご主人へのプレゼントでパパス、ショルダーを買って行かれました。ご主人の腕に古いオメガの手巻きの3針時計が。聞くと50年ほど前、奥様と婚約した時に結納返しで購入した時計だそうです。
文字盤は少しくすんでいますがそれも良い感じ。50年近く一度もメンテナンスに出した事はないのに、順調に時を刻み続けているそうです。
50年、ご夫婦の歴史と一緒に歩み続けた時計。拝みたくなる味わいのある機械でした。
年輪を刻んだアナログなモノはやはりいいな。
Le Bonheur (21:32) | コメント(0)
Leave a Comment