ル・ボナーの一日
エルメスのバーキン
2006年06月04日
ル・ボナーのお客様のお持ちのエルメスの大きなバーキン。素材は、成牛をシュリンク加工したデュ、プイ社のラグーンブルでした。エルメスではトリオン・クレマンスという名称の革で、大きな鞄を作る時に良く使われている革です。
エルメスの場合は、流れ作業ではなくて、縫製を一人の職人がこなすので、製品の良し悪しが個々差がでます。このバーキンは丁寧な仕事で、美しい仕上がりでした。収め難いラグーンブルのフワフワしたコバを顔料での処理ですが美しく収めているし、麻糸のミシンステッチも素晴らしく、当然手縫いの箇所も美しい。素晴らしい技術を見せて頂きました。
エルメスは生地で作ったトートetcなんかの量産品以外の鞄作りの姿勢は尊敬しています。多くの事を学びます。あの値段を出せる人には一押しのブランドです。
昔、光輝いていたブランドが色あせてきたように思います。
多くのブランドが大資本のグループの傘下に収まり、利益追求が最大目的となり、作り出すモノが魅力的でなくなったように思います。
20年ほど前は、強い色香を放っていたヨーロッパのブランドが作る作品が、利益追求のための商品にかわり、夢や憧れを求められなくなってきたように感じます。
その中で、エルメスは独立独歩、色香を放つ作品を創り続けている数少ないブランドだと思います。
私はそんなエルメスに刺激を受けます。
適正価格の商品のニセモノはつくらないし、技術力のいるすぐニセモノだとばれてしまうモノは、ニセモノが出回らない。
良い仕事から生まれるモノは、かけがいのない価値を持ってます。
そんな仕事をしていきたい。
Le Bonheur (20:26) | コメント(0)
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