ル・ボナーの一日

F夫妻のセレブな体験

2006年06月01日

老舗三角地帯.jpg 大丸神戸店の前の三角形の場所には、神戸の老舗が軒を並べています。セリザワ、神戸堂、神戸シャツ。そしてその中でも特別なお店が、高級時計と少しの宝飾品を扱うカミネです。本店は決して広くなく正直狭いのですが、ここの2階に行くのは勇気がいります。置いてある時計が高級すぎて、冷やかしではあがれません。ここの会長さんはAIHH(国際高級時計協会)ジュネーブ本部の理事をしているほどの格式高い時計屋さんなのです。 今年でカミネは創業100年を迎え、その記念の行事の一つとして、今週の日曜、月曜にホテルの会場を使って、顧客のみに招待状を送り、大商談会がありました。お金持ち相手の商談会は違います。土曜、日曜ではなくて、日曜、月曜なのです。ほんとの上客は月曜なのでしょう。カミネ3店舗はその2日間は店を閉めてます。 その選ばれし者たちのサークルに、いつも ル・ボナーの一日 に話題を提供してくれる常連客のF夫妻は行ってきました。F夫妻は決して金持ちではありません。普通の共稼ぎ夫婦です。が生活を楽しむことにおいては貪欲なのです。今回も、数年前にカミネで買った、アクセサリーによる参加です。 会場は次元が違っていたそうです。 高級時計や宝飾品がいっぱいあって、特にブレゲは力が入っていて、2億円の時計を筆頭に、ツールビヨンの時計も20本近くあったそうです。指の巾より大きい宝石のついた指輪をしているご婦人、2000万前後するツールビヨンの時計を数本、腕にあててみて商談している人。そんなお金持ちがいっぱい居たそうです。 F氏はサービスのコーヒーを飲みながら、いつもは一番安いダビドフを吸っているのに、ここ一番高級手巻きのダビドフ葉巻を吸いながら(セレブなサークルでは喫煙は市民権がまだあるようです)、買うことの無い高級な機械式時計の説明を聴き。 奥様は、数百万のネックレスを何点も首にあててみて、もう少し見てから考えると席を立ち、手頃な値段のアクセサリーを購入。セレブのサークルに参加するにはほどほどの参加費。 F夫妻は、一番の目的のスイス観光とオーデマピケの工場見学の旅の抽選に応募して、選ばれし者たちの集うサークルを後にしました。 私はそういった場には行けません。ドギマギして居心地悪くて、楽しむことが出来ないのです。 F夫妻のように楽しむことはなかなか難しい。 神戸を楽しむ秘訣は、そのあたりにあるような気がします。 私は安テントでアウトドアを楽しむおじさんで居続けます。 お客様が話してくれる、そんな別世界の出来事をお店で楽しく聴きながら。

Le Bonheur (14:02) | コメント(3)

Comments

  1. オカザキ より:

    お世話になっております。
     プロレタリアートの私にとって、カミネの大商談会は、城壁並みに敷居が高いので、行ってみようという気持ちは「全く」「少しも」「ちっとも」湧きませんでした。
     やはり、買う時は店舗に赴きたいと思います。

  2. ル・ボナー松本 より:

    オカザキさんも参加する権利は取得されてますよね。私には店舗の方も敷居が高いです。

  3. オカザキ より:

    私は参加する権利を持ってますが、参加するに値する資質は持ち合わせておりません。
     また、トアロード店2Fは取り扱ってるブランドが高価すぎる故、敷居が高いように思いますが、元町店の方が空間的に入りづらいように思います。

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