ヨーロッパ皮革が全面的に値上げした数年前に、ギリギリの値付けで販売していたフラソリティー バイ ル・ボナー(フラボナ)のバッグたちは休止せざるおえなかった。当時使っていたミネルバボックスに負けない革で当時の価格で販売したいと思い続けました。そして時間はかかりましたがようやっとミネルバボックスに負けないオリジナル革で復活しました。
まずは革の説明。国産黒毛和牛の赤身牛の雄のステア革(成牛)を塩漬けせずに屠殺後チルトで直送し翌日には初期鞣しをしてしまう方法で皮繊維の劣化を防ぎ、ヨーロッパでは一般的にステア革は腹割りした皮を両側の伸びやすい腹(ベリー)と肩(ショルダー)と背中から尻周り(ダブルバット)に分けて裁断してそれどれ用途別に鞣しているのだけれど、日本の場合は背中央で割って半裁形状で鞣すのだけれど、それをヨーロッパ方式に近いベリーを切り落とした後ショルダーとダブルバットは分けずに鞣すという方式で作ってみました。これは日本では初めての試みではないでしょうか?塩漬けせずにチルトで輸送というのも初めての試み(0度以下だと皮の繊維を痛め4度以上だっとバクテリアが発生)。すべてより質の良い国産革を生み出す為。そしてそれをオイリーなタンニン仕上げで生まれた特別な純国産革。
まずは「フラボナ・ポーチ」
ポーチと名付けていますがB5サイズが余裕持って収まるショルダーバッグにも変化します。
黒、ダークブラウン、キャメルの3色。価格は28,000円で税込み30,240円です。
キャメルです、両側のサイドのベルトを止めるとぽっちゃりしたポーチに。この形状でポーチピッコロが2つ収まる事を確認。
黒です。ミネルバボックスと違って革の洋服への色移りも心配無用。
ダークブラウン、この形状でB5ファイルまで収まります。
そしてフラボナトートバッグ。
トップがファスナー開閉なのでブリーフケースとしても安心感持って使えます。税込み49,680円。
ダークブラウン、パパストートより小さくてディプロマトートより容量あるサイズ感。
黒、使い込んだ時のエージングが楽しみですね。
キャメル、下部のベルトを外すと40cm四方が収まります。
内側はポーチもトートも
ファスナーポケットとベタポッケ。
革以外に仕様変更は
この根革部分。今までトップのつまんだ部分に根革を一緒に縫い込んでいたのだけれど、それだとショルダー付けて使い続けると切れて修理する事が何度かありました。それを無くす為に根革を外付けに。
ステッチは革色関係なく共通の薄緑色(ビニモ121番)のボンジョルノ?カラー。この後ブリーフとボストンは大幅に仕様とパターンを変更して登場予定ですが、型紙これから起こすのでまだ相当時間はかかるかと思います。黒桟革、デンマークカーフ、そしてこのSDステアと、日本のタンナーの作る革たちも徐々に加わりつつあるル・ボナーです。
今回のフラボナ・ポーチのオンライン販売はありますでしょうか。