筆記具、特に万年筆好きの多くのお客様に要望多くあった絞り型のペンケースの復活です。東京下町箕輪の老絞り職人しか出来なかった2枚貼り合わせで量を絞り上げる技術と出会った事で作れたペンケース。1枚革を絞るのは難しい事ではない、2枚貼り合わせたのを絞れないと鎧のように筆記具を守る絞りの膨らみは時と共に硬さを失う。しかしそれをできる老職人さんは引退しこのペンケースを絞れる方策を求め続けたが出来ずに時が過ぎた。そんな時私自身がやってみて成功すれば、その方法論を伝えれば誰でも絞れると考えてやってみる事にした。そして何度かの失敗を繰り返しながら方法論がみつかった。そして今回は私が400組ほどを絞る事にした。次回からはこの絞り方を伝えてお願いする事になる。
そしてまずは1本挿しから組み上がりました。
左からワイン、ダークブラウン、茶(グリーンステッチ)、ネイビー(ブルーステッチ)。
手前から黒(赤ステッチ)、トープ(生成りステッチ)、赤、グリーンです。トープと赤は新顔ですね。
定番のブッテーロタイプは税込み14,040円です。
それと試しで黒桟革(15,660円)、シャーク(15,660円)、クロコ(43,200円)の黒でも作ってみました。クロコはブルーステッチなのでネイビー?と思ってしまうかもしれませんが黒です。これは試しで作ったのでシャークとクロコはル・ボナー店頭販売の一つだけ、次回製作時には卸先にも並べられるよう作ろうと思ってます。
1本挿しは太軸のモンブラン149がこんな感じで丁度収まります。3本挿しはモンブラン146が3本いい具合に収まるという感じ。その3本挿しは1ヶ月後ぐらいには完成します。
これでル・ボナーの絞り型のペンケースも作り続けられそうでホットしています。
結局、2本目の万年筆は「ペリカン」を買いました。今日にでも3本目の万年筆、「プロフィット21」を三宮の「ナガサワ文具で2万円」で購入して、来週に「ナガサワ文具で、ペンドクター川口さんに無料調整」してもらう事にしました。2年前、そちらで購入させてもらった「1本挿しのペンケース」が段々柔らかくなってきて、糸のほつれとかも全く無いので、また購入させて貰おうと、思ってます。