下和弘さんが作り出す器には衝撃を受けた私とハミでした。陶磁器は作り出す国の色合いを色濃く反映するし、その文化のしがらみの枠に収まるものが多いように思う。そんな世界で下さんの作り出す器たちは自由に個性を表現する。器に料理が負けちゃいます、飲み物の色は楽しめません、でもその器の個性を楽しめます。きっと日本の陶芸界では評価されることはないでしょうが、この時代に確かな個性という痕跡を残し続ける陶芸家だなと、私たちはその保守的な既存の価値基準では計れない創作活動に目が離せません。
知り合ってからいつの間にか下さんの作る器が増殖している。仕事場には上2枚の画像の品以外にもコーヒーカップがあと3カップ。自宅にはその何倍かの器を楽しんでいる。真似できないしない個性は楽しいし、それを生かす工夫して使いたくなる。還暦を迎える私にとって今一番刺激を受けるモノ作り人。
その下和弘さんの個展が田園調布のギャラリーで開催される。今回は今まで以上に下和弘ワールドが過激さを増しているみたい。つい最近親戚になった方々も近くに住まわれているので是非見に行って欲しいなぁ〜。ル・ボナー店舗での展示会を私たちは諦めていませんよぉ〜。
確かに自由で、見ているだけで創造力を刺激する陶器ですね。
日常の中に、こうした品があるだけで自分を取り戻すことができるような気がしてしまいます。