冠婚葬祭用を意識して作りました。バッグインバッグとしても使えるコンパクトさでありながら、予測を遥かに超える収納力を持っています。それを可能にするサイズバランスと縫製方法を私と組み上げ職人さんと二人三脚で煮詰め込んで生まれたのがこの「ポーチ・ピッコロ」です。
今回は極めてシックな色ばかりで作りました。やはり冠婚葬祭では黒に黒ステッチ。今回はどの革も黒は黒ステッチで仕上げました。遊びがなくてつまんないかもしれませんが、やはりその需要が圧倒的なのは事実。カラフルなポーチ・ピッコロは次回生産を乞うご期待。
クリスペルカーフは牛革の最高峰だと思う。ボックスカーフ系の革は生後六ヶ月の日本での名称で言うキップ革の原皮を使う場合が多いけれど、クリスペルカーフはそれより若くて繊維のキメが細かい。その上顔料の食いつきが特別強固(厚塗りで呼吸できない多くの顔料染め革と違い通気性を確保している)。扱いには神経を使わないと傷つきやすい革ではあるけれど、その弱点を補ってあまりある魅力を持ったキングオブレザー。クローム革ですが上質なエージングもお手入れ次第で楽しめます。
今回は新たに加わったクリスペルの定番色のトープとネイビー、そしていつもの黒。なので今までクリスペルの黒はブルーステッチ仕上げでしたが、ネイビーが加わったのでオール黒仕様で黒は作りました。それに加えトープはしっとり良い感じ。税込47,520円。
やはり気にせずガンガン使うならシュランケンカーフ。シュランケンのソフトな質感が功を奏して、革の種類別でいうと容量的に一番入る。今回は前回すぐに売り切れた反省もあって、黒に黒ステッチタイプはいっぱい作りました。それにネイビーにブルーステッチを作りました。カラフルな色が唯一多くあるシュランケンカーフではありますが、今回はダーク系で揃えました。税込37,800円。
黒桟革は日本人の美意識を伝えます。国産革の中では破格に高価な革ではありますが、特別な味わいを持った革です。人が精魂込めて人工的に作り出したエイ(スティングレー)の革の風合いとでも言えばいいのか、この革を生かす最良のバッグとしてピッコロは誕生しました。税込47,520円。
中はシンプル。最初財布の中みたいな仕様でファーストサンプルを作りましたが、それだと高価になるし、使い方に制約多くて自由にアレンジしては使えない。そして行き着いた仕様がこれ。自由に発想してこのスペースを使ってみてください。私は長く使い続けて光沢が出てきたピッコロ(シュランケン/バイオレット)にいっぱい詰めた使用状態をお客様にお見せするのが楽しみです。「わぁ〜こんなにいっぱいはいるんだ!」と驚かれるお顔を見ると、嬉しくなってしまいます。
シュランケンカーフのA4ブックカバーの在庫はありますか?あるのであれば、何色があるでしょうか?よろしくお願いします。