ずーっと欠品状態が続いていたフラボナの絞りのペンケースが店頭に並びました。今回は3本挿しも1本挿しも全6色(黒、ネイビー、茶(キャメル)、チョコ、グリーン、ワイン)。他の色のブッテーロでも試しで作ってみたけれど、ヌメは論外で赤や青も絞ると染みが出たのでこの6色。今回から3本挿しは25,200円、1本挿しは13,650円での販売となります。
この機械絞りのペンケースは、2枚貼り合わせたブッテーロの革を水で湿らせて凸と凹の型の間に挟んでプレスして成形しています。1枚だと結構楽に成形出来るけれど、2枚張り合わせると大変。普通にプレスすると革が裂けてしまう。特に3本挿しの方は大変で、出来る職人さんは一人だけだった。それでもその2枚貼り合わせて絞る事に拘ったのは、ふくらみが強固でペンを確実に防御し続けるのにベストという思いがあったから。
その機械絞り専門の職人さんだけが出来る理由は、そのプレスする部分を熱する事が出来るように改良してその塩梅が絶妙で、2枚貼り合わせを裂ける事なく絞る事を可能に。そしてこのフラボナの絞りのペンケースを生み出す事が出来ました。
その市井の名人絞り職人さんも85歳。来月3月末をもって引退。この方と知り合えたからこのペンケースは作る事が出来た。お疲れさまでした。引退までのあと1ヶ月の間はこの仕事で埋めた。なので当分は在庫はあると思うけれど、その後続けられるかは未定。でもこのレベルで絞れる方法を模索しています。見つけ出せたら、作ってみたい絞り技法を使った革小物の新作は数点あります。
いつも楽しくブログを拝見しております。
また趣味の文具箱vol.29の「吉宗の文具の茶室」も
楽しく拝見しました。
さて、ペンケースのグリーン3本挿しの購入を検討して
いるのですが、オンラインショップは売切れになっており、
どのようにしたら、よろしいですか。
本当はお店まで買いに行きたいのですが、
当方、東京なもので・・・。