ル・ボナーの一日

「ビジィー・リュック」で進めます。

2013年07月05日

DSC02288.JPG ビジネスシーンでも持てるリュックを考えていた。 好評継続中の「マエストロ」をイメージしながらリュックを作ろうとした。 それが画像右下の絵。しかしカジュアルな雰囲気がどうしても出てしまう。 そこで発想を変えて一から考え直してみた。 スーツ姿でも違和感なく持てるリュックは、やはりシンプルの表情が一番。 そして辿り着いたイメージが「ビジィー」。 「ビジィー」はビジネスでの出張をイメージして考えたバッグだけれど、 同じ用途を意識して作った「マエストロ」登場以来厳しい状況となり、 廃盤の可能性の強いル・ボナーのビジネスバッグ。 しかしこの機能性は魅力的だと今でも思っていて、 このバッグの良い部分と改良するとより魅力的になる部分とを煮詰め込みながら、 リュックとして考えたら面白いのではないかと思った。 「ビジィー」の最大の特徴は、 ハニカム構造の枠が本体マチ部分に内蔵されていて、 その事で内容物をダメージから守っている。 その事が長所ではあるのだけれど、 柔軟性のないハードさは受けなかった。 なので今回作るリュックにはハニカムは使わず、 骨になる部分は最小限で仕上げる事にした。 しかしビジィーが持っていた機能的な要素はより増やして、 「ビジィー・リュック」を考えてみた。 ポケットを多くして特別な機能を加えて。 フォルムも二次曲線を加えてリュックらしく。 私の絵型は、 デザイナーの書くデッサン風ではなくて設計図面に近い。 細部まで正確に縮小したサイズで絵型を書く。 出来上がるバッグはその時点で80%は想像出来る。 あとは革の質感がどれだけ出来上がりに関与するかとか細部のディテールの修正は、 サンプルを作ってみないと分からない。 型紙は切り終えた。ファーストサンプルを作るのが楽しみだ。 これは職人さんに組み上げをお願いする量産品なので、 スムーズに縫製が出来る事も考慮しながらのサンプル作りとなります。

Le Bonheur (19:38) | コメント(2)

Comments

  1. 病み上がりの男より より:

    麻の三つ揃いと、Borsalinoのパナマ(ライトグリーンBJ211)に相応しいリュックを。大峡製鞄のリューク(ライトグリーン)も検討しておりましたが、貴兄がデザインされるなら楽しみです。革はシュランケンカーフでしょうか?
    Re: ボンジョルノ より
    そのファッションの時期までには完成しないですが、シュランケンで作ります。

  2. doc_mak より:

    待ってまーす。早く量産開始して下さいねー。でも無理しないで体調には気をつけて下さいね。
    Re: ボンジョルノ より
    ご期待にそえるよう頑張ります。

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