ル・ボナーの一日
「鞄談義」最終打ち合わせ
2012年09月25日
仕事も遊びもヘトヘトになるまで苦しさも含めてやるから面白いと思っている面々が、ル・ボナーのある神戸の離れ小島の六甲アイランドに集結した。自費出版で出す「鞄談義」という本の最終打ち合わせを、印刷をお願いする大和出版印刷さんの担当者とする為。集合時間は23日午後3時。73歳にして現役のビジネスマンとして世界を飛び回るケンサキ御大は、余裕を持って颯爽と時間前に来られた。中谷でべそ氏は阪神電車に乗るはずが阪急電車に乗ってしまい遅れる事約30分、ヒィーヒィー言いながらの登場。それからまた30分後「肩が壊れるよぉ〜」と言いながらヨタヨタと原画100枚以上と色々一杯持って古山画伯登場。
古山画伯がこの本の為に描いた原画。100枚ほど描いたその一部。
この本は鞄好き6人と革好きの私の7人が出資して共同で本にした大変偏った内容のまとまりを欠いた鞄の本です。それを校正したでべそさんはもう半泣き状態。でもそれをケンサキ御大が編集したページをiPad上で見ると、自費出版の本レベルじゃない事にびっくり。御大の撮った鞄たちの写真は作品と呼べるレベル。画伯の白黒ページの為に色無しで書いた鉛筆画も原画が欲しいと思ったけれど、「売るとしたら安くは売らないよぉ〜」なんて言うので、本の印刷の絵で我慢しよっと。大和出版印刷さんとの最終打ち合わせは専門用語飛び交いボンジョルノにはチンプンカンプンなので、ケンサキ御大とでべそさんにお任せ。
写真集並みの印刷レベルと鉛筆のタッチも確認出来るスキャンレベルを求められ、その上見栄えのする紙を指定された変形の四角の本を、少ない軍資金で作り上げる事を求められた大和出版印刷さん。これは受けたは良いけれど大変な仕事だろうなと同情いたします。でも宜しくお願いいたします。
ある意味ル・ボナーの主人である私が加わった事で、ル・ボナーが頻繁に登場する為少し躊躇もあります。いっぱい本が売れたとしたら一番得するであろうメンバーは私でしょう。もし鞄談義vol2が出せた時にはル・ボナーの事は書かずに鞄業界の事とか気になる職人さんの事を書くようにしたいなぁ〜と少し思っております。
打ち合わせが終わった後、島内で食べて島内のホテルのバーで飲んで、鞄の事、万年筆の事、生き方を熱く本音で談義した。この三方も一緒だった2007年9月に行った「美女とランドセルを背負ったオヤジたちのイタリア珍道中」(ブログ内の題名)の事が懐かしく思い出された。この三方と一緒に遊ぶのはハードだけれど楽しい。
翌朝印刷製本をお願いする大和出版印刷さんへ表敬訪問。大和さんの本社屋は同じ六甲アイランド内にあってシルバー基調のモダンな建物。印刷を外注して自前で印刷工場を持たない印刷屋さんも多くなっている昨今、この会社は最新の高性能な印刷機その他を積極的に導入して、より印刷技術の高みを求めている印刷屋さん。
巨大なドイツ製のオフセット印刷器が2台。凄い迫力。
その横には50年使い続けた2台の活版印刷機が今も現役で頑張っていた。その担当は81歳の職人さんとその弟子の20代の女性。3人は案の定その活版印刷機の方が興味津々。温故知新。古きを尊びその心を引き継ぎ最新の機械の能力を最大限活かす印刷屋さんを目指す大和さんです。81歳の三木さんを加えないと平均年齢30代の素敵な未来が描ける印刷会社です。この会社を訪れるとエネルギーを貰える。
是非来年初春の印刷コンクールにはこれから作る「鞄談義」の本を出品すると良いと思うよぉ〜。それほどこの本の印刷製本は大変だろなぁ〜と私は感じております。
少し遅めの昼食を海が目の前に広がるマリンパークにあるレストランで食べた。海を見ていると時間がゆるやかに過ぎて行く。今日は3人で神戸を探索してから帰ろうと計画していたのに私が引き止めて、この神戸の離れ小島の六甲アイランドを満喫してもらう事になってしまった。でも楽しんでもらえたようで良かった良かった。午後3時過ぎ六甲アイランドでの24時間を堪能して頂いて、新神戸駅までの直通バスで関東へと帰って行かれた。密度の濃い24時間だったなぁ〜と感じているボンジョルノ。11月にはこの「鞄談義」販売開始のはずです。
Le Bonheur (21:03) | コメント(2)
Comments
-
バタバタしていて皆さんと少ししかお会いできず残念に思っています。
それにしても弊社のことをよく書いてくれてありがとうございます。
請求書作成時の効果に期待していらっしゃるのでしょうが・・・(笑
Re: ボンジョルノ より
そんな事ないです。
本当にそう思ってます。
いい会社だと思う、本当に。
(先日は大変失礼いたしました…)
丁度11月中旬にお邪魔できるかと思います。一冊キープしていただいてもよろしいでしょうか?
Re: ボンジョルノ より
私以外は今年中に出来上がればいいかななんて言っているので、帰国される時には出来ていなそうな気配です。出来ていればキープしておきます。