ル・ボナーの一日
「マーレ・リグリア」が来ちゃったぁ〜
2011年11月30日
万年筆愛好家・ボンジョルノ松本と言えばやはり「アウロラ85周年レッド」別名マダム・モニカ。その万年筆の美しさに魅せられて所有したいと願った。しかし販売価格157,500円は出せなかった。でも欲しかった。そしてこのブログで万年筆への愛と憎しみとを綴りながら、8万円までならいつでも受け入れ準備ありますよぉ〜なんて書き続けて待つ事1年半、ついにその万年筆を手に入れる事が出来た。その85周年レッドを入手するまでの1年半の間に、その万年筆入手がかなわぬ腹いせのように多くの万年筆が増えていった。入手出来た後はもう万年筆はこれで十分と一瞬思ったけれど、ビンテージの大海原へと足を進める結果となった。そんなボンジョルノ松本の万年筆趣味もこのところ他の物欲へ方向が向いていた事もあり、やっとこの分野においては平穏な日々が続いていた。
そんな時アウロラから「マーレ・リグリア」という85周年レッドと兄弟のようなフォルムのブルーの限定万年筆が販売された。レッドの二番煎じとしか思えないしレッドより細部が簡素化された仕様が、などと入手しない理由を並べて目を向けない事にした。限定480本というのもどうやら初回生産本数であって売れたので再生産したようだけれどそれは愛嬌と受け止めよう。でも実は欲しかった。ただやはりレッドと同じように販売価格134,000円が出せない。そして今回はレッドの時のようにブログで欲しい欲しいとは書かずに、来店された万年筆愛好家でこのマーレ・リグリアを入手された人たちに、6万円までなら欲しいなぁ〜とジャブを繰り出し続けた。そしてその地道な努力を1年ほど続けた結果、ついに昨日奇跡が舞い込んで来た。私の元へそのマーレ・リグリアがやって来たぁ〜!。
そのアウロラ限定万年筆「マーレ・リグリア」がこれ。このブルーは本当に美しい。レッドより簡素なシルバーの彫りもこの絶妙な色合いのブルーには合っていると思う(入手かなう前は手抜きなんて言っていたボンジョルノでありましたが)。
イタリアの万年筆は偽りと危うさを内包しながらも美を求めいようとする。そんなイタリア万年筆らしさは南のブランドほど強い。北に行くほどまともになる。そのまともなイタリアの万年筆の筆頭ブランドがトリノにあるアウロラ。そのちゃんとしたイタリア万年筆ブランド・アウロラの定番万年筆たちは安心感と引き換えにイタリアらしさもスポイドしがちだ。そんな中限定という名の下に作る理不尽価格(私基準では)の万年筆たちはその両方を持ち合わせている。
今グリーンの3本挿しペンケースにはこのアウロラの3本が収まる事になった。いつかこの3本挿しペンケースにはシルバーの80周年が88の替わりに収まると完成型か。煩悩の数まではまだ余裕がある。スローペースで万年筆を楽しみましょう。それにしても原材料費を考えると私たちが作っている革カバンに比べて想像を絶する価格で万年筆は流通している。それを分かった上でも欲しいと思わせるモノの魅力の創出に感心させられる。それにしてもこのマーレ・リグリアのブルーは本当に美しい。85周年レッドの赤はそれ以上に美しい。
Le Bonheur (08:25) | コメント(3)
Comments
-
この3本のアウロラはデザインが凄くいいというよりも美しいですね。「見て楽しみ,書いて楽しむ」いいですね。実用だけでなく楽しめる1本が欲しいです。5Dは使っていますか?
Re: ボンジョルノ より
この万年筆の色が気に入っております。
このブルーは素晴らしい。
この万年筆の画像は5DにライカのRレンズの100mmF2.8マクロを装着して撮りました。当然レンズは借り物ですが。 -
100mmF2.8マクロは,私も愛用していますが,Canonのものです。他社のレンズを使うのも面白そうですね。
Re: ボンジョルノ より
100mmF2.8マクロで初めて撮ってみましたが面白いですね。是非入手したいと願っております。来年には私もキヤノンモノが入手出来るはずです。
ついにマーレリグリアを手にいれたんですね。いいなあ。
Re: ボンジョルノ より
実際に見るとおもっていた以上に良いですね。
大変気に入っております。