ル・ボナーの一日
ボンジョルノのスペインでの悲劇の日
2011年10月05日
トレドに来て三日目。明日は日本への帰途に就く。
旧都トレドは治安が良くて大きな問題もなく今日まで楽しんでいた。
英語力も私並み?なスペインの皆様なので逆に気楽に過ごせる。
大好きなイタリアにはないイスラムやユダヤやカトリックが混濁したコスモポリタンな空気を楽しんでいた。
夜な夜な食後は薄明かりの迷路のようなトレドの旧市街を、
有志を募って長時間の半分迷子状態での散歩。
これがなかなか面白くてやめられません。
今回のこのスペイン旅行は『古山先生と巡るスペインスケッチツアー」なのだ。その旅に便乗した私は、スケッチは高校生の時以来した事がない門外漢。なのでカメラでスケッチなどと言いながら、ふでDEまんねん&水彩絵の具でのスケッチを予定していなかった。しかし皆さんがスケッチしているのを見て急に私も本来の趣旨に参加したくなった。文具店で水彩用のスケッチブックと絵の具セットを購入し、ふでDEまんねんは古山画伯から奪い取り、さあスペインでの最後の滞在日となる今日は30年ぶりにスケッチだ。
これがなかなか面白い。
外国の街角で彷徨いながら丸一日スケッチするなんて、
なかなか味わえない贅沢で豊かな時間。
トレドだったら一人でも行動出来るのではという気になっているボンジョルノ。ハミへのお土産にと予定していたカンペールの靴が旧市街には売っていなかったので、ホテルの人に聞いていた郊外の大規模ショッピングセンターに一人で行く事にした。タクシーの運転手さんにホテルで書いてもらったショッピングセンターの名前を見せていざ出発。旧市街から高速道路にのってぐんぐん離れて行く。少し不安と後悔が頭をよぎる。でも無事着いた。でも1時間以上広いショッピングセンターをくまなく探したけれど、お目当てのカンペールの靴はなかった。そして帰ろうとした時気づいた。タクシーが常時来る場所ではない事を。1時間半ほど偶然にも来たらいいなぁ〜とタクシーを待ったけれどやはり来ない。世の中そんなに甘くはないと思ったぁ〜。勇気を持ってオドオドしながらショッピングセンターの中で働く人に声かけた。「プリーズ タクシー コォ〜ル」。一瞬何を言っているのか怪訝そうな顔をされたが、すがりつくような私の切羽詰まった姿から理解して頂きタクシーを呼んで頂いた。そして私はトレド旧市街へと辿り着いた。
悲劇はそれだけでは終わらなかった。良いスケッチ場所を探し歩いていたら何かが背中あたりにかかった。そして平行して歩くサッカーウェアを着た男が近寄って来て何かを話しかけてくる。例の犯罪行為の事例の一つだとすぐに理解した私は無視して足早に歩き逃げた。しかし臭ぁ〜い。仕方なくホテルに戻って服を脱いでみるとこの惨状。洗っても簡単にはとれない。
やはりボンジョルノは海外で一人で行動するのは、まだまだ危険なようです。
でも反省しながらへこたれずに気分一新して用心を怠らずに、もう一枚スケッチする為にホテルからトレド旧市街へ。
Le Bonheur (21:29) | コメント(1)
おはようございます。大変でしたね。でも、無事に振り切れて良かったですね。もし、立ち止まったりしたら、お金をせびられたり、誘拐でもされるんでしょうか?スペイン、危ないんですね。残りの道中もお気をつけ下さい。
Re:ボンジョルノより
親切に拭くしぐさをしながらスリをするそうです。
マドリッドでは気をつけていたのですが、トレドの治安の良さに気がゆるんでおりました。