ル・ボナーの一日
製造年が私の年齢と同じコート
2011年01月11日
寒くなってきたので一番厚手のウールのコートを着て行き帰りしています。このコートは私の親父が私の生まれた年に誂えたコートです。親父は兵庫県の林業試験場で研究職の公務員でした。普段は作業着を着て仕事する親父でしたが、冬場の出張時だけ背広にこのコートを羽織って出かけていました。なので着用回数は少なかったと思いますが、55年経って問題なく着れる良質なウール生地と丁寧な縫製に感動しながら、現在私が日々着用しています。
厚手のフラノ生地は十分現役です。襟や袖元の豊かなふくよかさも十分。ただ現在のウール系のコートに比べて大変重い。ただその重さも素材の堅牢さの証と思って着ている。クラシカルなファッションが好きな息子が学生の頃着ていたが、重〜いという事で私の元に来た。
内側も手抜きなしの丁寧な仕事。裏地は擦り切れたので部分的にお治ししたけれど、それ以外は55年前兵庫県の田舎町・山崎の職人さんが縫製したままの状態。生地の縁の処理の丁寧さには感服します。
そんなプロの丁寧な手仕事から生み出されたモノが好きです。
そんな仕事を私もしていきたい。残したい。
Le Bonheur (22:15) | コメント(1)
お台場仕上げですね。パイピングが丁寧でいいですね。
Re:ボンジョルノより
ずーっと気に入って使い続けられる品が素敵だと感じています。そういうふうに思って頂ける品を作り続けたいと願っています。