今回はオーダーを受けないで店頭販売用として、
内装はカラフルな色を使って作りました。
でも制作途中に来店されたお客様の予約が入って、
半分は完成前に嫁入り先が決定しているブリーフ・キューブが出来上がりました。
オーソドックスな内縫いのファスナータイプのブリーフケースです。
でもオーソドックスであればあるほど、ル・ボナーらしさを追求したいと願う。
その為このブリーフ・キューブはハミが時間をかけて作り上げました。
普通既成の内縫いのバッグはパーツの淵を薄く段漉きして縫い合わせるのですが、
ル・ボナーでは極力革の厚みを残した斜め漉きを縫い合わせます。
見た目の優美さとは裏腹に力仕事です。ハミは見た目より力持ちです。
それに加えイセコミを使うパターンサイズゆえにより膨らみが増します。
なので出来上がった時のカクカクした部分がなくふっくら曲線。
中に詰め物しなくても、まるで空気を入れたボールのように全ての面がせり出します。
サイドから見た時のこのフォルムは他ではあまり見ないはずです。
私たち二人はこのふくよかな革という素材だから出来るフォルムが好きです。
詳しくは
前に記したブリーフ・キューブについてのブログを読んでください。
あとショルダーベルトに金具を縫い付けて出来上がり。
pretty-punchan 
丸2年間、通勤時は常に愛用しているブリーフ・キューブは、もはや自分の日常に不可欠なアイテムになっています。
手に下げている時に鏡やガラス窓に映った、自分の脚に寄り添う姿、愛車の助手席に置いていて、信号待ちの時にふと目をやったときの姿には、2年経っても飽きることのない美しさがあります。想像以上に収容能力があることをいいことに、パンパンになるまで詰め込みすぎてしまって、時にその美麗さを台無しにしてしまっていることがあるのをお許し下さい（笑）。
ハミさんが精魂込めて作って下さったこの傑作鞄を、これからも末長く愛用していきたいと思います。
Re：ボンジョルノより
もう2年経ったんですね。
ふくよかさまだまだ持続しそうですね。
アレを持っての来店を心待ちにしております。