私がアルフィスタの端くれである事を知る常連客の方が、アルファ・ロメオの記事がいっぱい載っているよと車雑誌を持って来てくださった。そうなのです。今年でアルファ・ロメオは100年を迎えたのです。おめでたい事じゃありませんか。また無二の車ブランドにレジェンド?が加わったとボンジョルノは思うのでありました。その上この車雑誌には付録でアルファ・ロメオ100周年のポケットチーフが付いている。こういうグッズが50歳をとうに過ぎたオヤジだけれど大好きだ。
そしてこの車雑誌を読み進めると、アルファ礼賛オンパレード。私は同感のオンパレード。でも良いのだろうか。こんなに褒めちぎって。車としてスペックの比較したらいつも点数低いアルファだのに。そして読み進めると親しい時計ライターN氏が車雑誌だのにいっぱい登場しているじゃないですか。急にこの雑誌に親近感がわくのでありました。
しかし一つ不満を感じた。私の愛しのアルファ・ロメオ145クワドリフォリオ前期型は写真の端にも文章の隅にも登場していなかった。21世紀初頭の車のエクステリアデザインに強いインパクトを与えたこの名車を忘れたらいけません。
何はともあれ、走行距離が少ない事もあり、大きな問題とも遭遇する事なくアルファ・ロメオで3年が無事過ぎた。私は今まで何台かの一般的でない車を乗り継いできたけれど、このアルファと出会って始めて運転する行為を楽しいと思った。それまで乗り継いだ車は見て楽しいが、運転するのは苦痛だった。決してスペック的には特別ではないし、建て付けも良いとは言えない。でも人馬一体のフィット感は今まで味わった事のない車の楽しさを私に教えてくれた。そして私にとってアルファ・ロメオは特別な車ブランドになった。
私がイタリア好きなのは、このブログを読み続けて頂いている方々には衆知の事実であります。イタリアンねっとり革大好き、イタリア万年筆大好き、イタリア映画が一番好き、イタリア料理大好き、特にアクアパッツァ。そしてイタ車大好き。何がそんなに好きなのかと言われると、五感を刺激する美を工業製品としてのスペックより大事だと思いながら作り出す国民性。グローバルな基準より、魂ゆさぶる喜怒哀楽を求め続ける。そんなイタリアらしさがアルファ・ロメオには集約されていると私には思える。これからもイタリアらしさを代表する車として、アルファ・ロメオのエンブレムは輝きを持ち続ける。
ヨーロッパ車の良さは、次の3点に集約されると思います。
①乗り手にとって至れり尽くせりの親切設計にはなっていない
②進む・曲がる・止まるの3原則が面白い
③何年乗っても飽きのこないデザイン、もしくは買替えを迫られるようなデザインではない
アルファは上記3点をクリアした上に、「いつ止まるか分からない」という究極のドキドキ感を運転するたびに味わえる至高のクルマですね。
その点わがプントは上記3点のみをクリアした賢いクルマです。
いずれにせよイタ車は楽しい!
Re: ボンジョルノより
プントも同じだと思いますよ。ただあまり乗らないから洗礼を受けないだけで。でもどちらにしても面白い。面白い車に出会えてハッピーです。これからもお互い長く相棒に乗り続けましょう。