ル・ボナーの一日
小さなダレスが完成
2010年05月11日
枠を取り付け、片方の手縫いを終えたところ。
長いGWに突入。珍しく賑わいのあったル・ボナーで、その後の組み上げなど、
撮り忘れてしまいました。
下がりの菱切り。
ミケランジェロの彫刻を思わせる見事な筋肉質の腕。
女性らしい柔らかさが全く無くてちょっと恥ずかしいけど、好きな仕事に長年従事できた
証かな。ちょっと嬉しい。
下がりが曲がらないように、ずれないように・・・。
ふくよかなカーブ
胴部分には芯材を用いていますので、胸張った感いっぱいですが、
マチのうねりなどを見ると、シュランケンカーフの優しさが出ています。
お客様は、さりげなくあまり目立たないように、とのご希望で後はお任せ。
通常、バイオレットにはシルバー色の金具を選んでいましたが、シックなお洒落を楽しまれる方なので、
小ぶりなイタリア錠前の真鍮色を選んでみました。
派手すぎずバランス良く収まったと思っています。
マチ巾は太ダレス並にあるB5サイズのダレスバッグ、出来上がりです。
Le Bonheur (18:01) | コメント(2)
Comments
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シュランケンカーフを使ったダレスという発想に「おっ」と思い、その出来上がりに「うっ」と唸りました。ブッテーロのダレスとは全く違う表情です。また小さなそのサイズはシュランケンカーフのシボと相まって、とてもまとまりがいいですね。このダレスは定番の太ダレスや細ダレスとは全く違った個性を持った見事なカバンになりましたね。いいなあ。
追伸:ハミさんの腕も手もカッコいいです。私は負けました。
Re: pretty-punchan様
当然の如くブッテーロを用いていた私たち、それを覆してくださったたなか様、また一つ何か広がったような嬉しさでいっぱいです。
追伸:BSテレビでカルヴァッジョ特集を見ていました。色々な意味で圧倒され、短い人生の中であれだけ多くの大作を描く、こういう人を天才と呼ぶのでしょうね。あっ、描かれた絵の中で私のような腕たくさんありましたよう~笑
この度はご無理をお聞きいただきありがとうございました。
手元に届いたダレスは、両側から手で押さえると、シューっと空気が出る音がします。
この音は、きっちり組み上げられたバッグの証に聞こえます。
金具もシンプルで、主張しすぎないし、ゴールドが内張りの革ともコーディネイトされて、とても素敵な作品に仕上げていただき本当にありがとうございました。
ゆっくり私に馴染むように付き合っていきたいです。
本当にありがとうございました。
Re: たなか様
長くお待ち頂き、本当にありがとうございました。
お客様の元へ届き、ご感想を伺うまで相変わらずドキドキしてしまいますが、あたたかいコメント、そして私好みの選択を気に入ってくださり心から嬉しく思っています。
本当にありがとうございました。