先日Pen and message.の吉宗さんたちと食事に行った時、入手叶った「プラチナプラチナ」を見せてもらった。同じPMのスタッフK女史とは違って、収集癖が希薄な吉宗さんが入手叶い心踊らせた万年筆。シルバーの軸はパーカーのシズレなどと同様の工業製品的な加工で作られた品で、ペリカンのマルゲリータのような特別感はない。でもプラチナ社が精魂込めて作り上げたであろう気概のようなモノが伝わる。その清々しさが心地良い。 日本製でこういう豊かな意匠の万年筆は少ない。私も入手したいと思ったぁ〜・・・・・・。
でも万年筆はしばらく目を瞑る事にしている。そして今持っている70本ほどの万年筆をもう一度見つめ直した。華やかな意匠の万年筆や、物語を多く有する万年筆や、驚きの書き味の万年筆に目が行きがちだったけれど、ここのところよく使っているのがこのパイロット「カスタム823」。
この「カスタム823」は、「この万年筆は良いよ」という古山万年筆画伯のセールストークに心動かされ、大井の頑固万年筆ペン先職人・森山さんに、Cニブを極細に研いでもらった品。研ぎあげた事でCニブの時の無骨なペン先が、旧アウロラ88のハイレグペン先にも似た美しい曲線に変身して見栄えは抜群。しかしやはりCをEFまで研ぎ上げるのは無理があるようです。硬いパイロットのイリジュウムは特に厳しい。それで使う事少なかったけれど、MFにしたら素晴らしい書き味を実感。フロー良くて、ハイレグ風な研ぎによって得られたサスペンションが、私の好みの書き味にピッタリフィットした。
MFでこのイリジュウムの大きさは凄い事です。大容量のプランジャーが後押ししていつまでも書き続けたくなる書き味。加工はしてもらっているけれど、基本スペックが高いからこそ得られた驚きの書き味。それにしてもこれだけ大容量を吸入出来るプランジャーは驚きです。意匠ではなく、スペックと潜在力でボンジョルノお勧めの万年筆です。
パイロット社の技術力と価格以上の価値をカタチにするポテンシャルには敬服する。新しく登場したこのピストン吸入方式の「カスタムヘリテージ92」は、本格的ピストン吸入方式で、それに加え14金ペン先。それで価格は税込み15750円也。お見事というしかない。この万年筆はまだ買っていないので、画像はP&Mさんのホームページから借用。
今日はル・ボナーの革いっぱいの倉庫部分で、コアな万年筆趣味な人たちが集まって「万年筆調整教室」があった。今年になって始めての健全なる万年筆ヘンタイ倶楽部?の集会だ。皆勤賞の北海道人は当然、今回は東京からも。万年筆趣味は大多数の方々には理解してもらえない趣味。対費用効果を言われると不毛の荒野。でも感染すると抜け出せない。だから寄り添い楽しむ。この会に集まる方々もどこか可笑しく(面白く)楽しい人たち。傍観者として憧れ感じながら眺めているボンジョルノ。万年筆は面白い。でも今年になって万年筆はまだ増えていない。
昨日は大変お世話になりありがとうございました。感謝致します。
寒い中、熱い時間を過ごせました。
Re:ボンジョルノより
いつも楽しそうでいいなぁ〜と思っています。
どんどん使ってください。
4月からもう少し広くなる予定です。