私はモノ好きです。最新のインダストリアルデザインにも惹かれるけれど、どうも私が生まれた1956年前後のモノたちに最も強く心惹かれる。コストは後から考えればいい。まずは技術者と職人との共同作業から特別な輝きを持った結晶を生み出す世界が、その時代の今も残る道具たちには感じ取る事が出来ると私には思える。不変のモノ作りの魅力をその時代の今も残る品々から感じ取るボンジョルノでありました。
同じ歳の顧客のK先生はそんな私とは違って最新技術を駆使した品や、スポーティーな道具に惹かれる昭和31年生まれだと思っていた。それがどうした事だかこのところ50年代の道具が増殖している。自慢の品を見せびらかしに来られた。
おぉ〜!メンテから戻って来たデッドストック状態のニコンSP。日本が50年代に作ったレンジファインダー機の傑作。ピント合わせは本体Nikonのロゴの上にあるダイヤルとレンズが連動していてそこで合わせる仕組み。なんという存在感。お父上が所有していたのを譲り受けたそうな。いいなぁ〜。
これまたIWCの傑作手巻きムーブメントCal.89搭載の50年代の3針時計。
時計はもうそんなにいらないと思っているボンジョルノではあるけれど、この時計はそんな私ではあるけれど手に入れたいと強く思っている時計の一つ。このダイヤルの上品な佇まいは素敵過ぎる。それをネットオークションで6万円代で入手したそうな。私は実際に見ないと買えない臆病者なのでその方法での古時計の入手は怖くて出来ない。でも私も
いつかぁ〜。
その上裏蓋をシースルーバッグに。当然50年代の時計に裏スケルトンはない。純正の裏蓋も使えてこの美しいムーブンメントがいつでも見られるこの加工はいい。その上防水性も純正裏蓋より高まる。私もいつかこのこのオールドインターのCal89を手に入れた暁には、この加工をして持ちたいと思っている。いつか。
万年筆にもこのところ造詣が深くなったK先生は1956年前後にパイロット社が作っていたこんな万年筆も。名前は聞いたけれど忘れた。確かスーパー幾つか。外観も書き味も誠意感じるいい万年筆だ。
ノスタルジーだけではない。年月経っても朽ち果てさせたくないと使い手に思わせる、オーラーを持った道具たちの輝きは愛おしい。そんなモノを消費サイクル全盛の現代においても作って欲しいし作っていきたいと更めて思う。
私も、気付けば50,60年代のものが周りに増えている。
この時代は、量産機械物の黎明期で、設計手法も今のように、コスト最適設計ではなく、自然と過剰品質になっていたのでないでしょうか。
手にした時の質感が全てを物語りますね。
Re:ボンジョルノより
専門用語だとそう言うのですか。
あといつまでも使い続けられるバックアップ体制がこの時代の品だとあるので、それも愛着を持てる安心感につながっています。
あの天体望遠鏡の質感も素敵ですね。
あれはいつ頃の時代の品ですか?
学校の理科室を思い出します。